大阪府立緑風冠高等学校

大阪府立緑風冠高等学校は、大阪府大東市にある公立の高等学校です。2006年、大阪府教育委員会の主導する府立高等学校の特色づくり・再編整備計画に基づき、大阪府立南寝屋川高等学校と大阪府立大東高等学校の全日制課程普通科を統合して設立されました。学校の敷地と校舎は、旧大東高等学校のものを利用しています。

校名の「緑風冠」には、「緑豊かな自然環境」の中で、「青葉ごしにさわやかに吹く風が地域に希望をもたらし、青葉や若葉に象徴される未来ある高校生が育っていく」という願いが込められています。

開校当初は普通科総合選択制でしたが、2018年に普通科専門コース設置校へと改編され、2年生から「人文・英語発展」と「理数・看護発展」の2つの学科内専門コースを選択できるようになりました。これにより、生徒は自身の興味や進路に合わせてより専門的な学習に取り組むことができます。

沿革

前身となる大東高校と南寝屋川高校は、1970年代に高校生の急増に対応するため相次いで設立されました。しかし、2000年代に入ると少子化の影響により、府立高等学校の再編計画の対象となり、統合に至りました。南寝屋川高等学校の跡地は民間に売却され、現在は分譲住宅地となっています。

年表

1972年4月1日：大阪府立大東高等学校が開校。
1973年4月1日：大阪府立南寝屋川高等学校が開校。
2006年1月1日：大阪府条例に基づき、大阪府立緑風冠高等学校が設置。
2006年4月1日：普通科総合選択制の大阪府立緑風冠高等学校が開校。
2008年3月31日：前身校の大東高校と南寝屋川高校が閉校。
2018年：普通科総合選択制を廃止し、普通科専門コース設置校に改編。

著名な出身者

前身の南寝屋川高等学校からは、恐竜造形家の荒木一成氏、元サッカー選手の植田龍仁朗氏、漫画家の高橋幸慈氏、元バレーボール選手の中野由紀氏などが輩出されています。

また、大東高等学校からは、ラグビー指導者の井上正幸氏、落語家の桂出丸氏、お笑いタレント「TKO」の木本武宏氏、ラジオパーソナリティの玉川美沙氏、プロレスのレフェリー（大阪プロレス）の吉野恵悟氏など、各界で活躍する人材を輩出しています。

緑風冠高等学校は、前身校から受け継がれる歴史と、新たな教育体制のもと、地域社会に貢献できる人材育成に努めています。

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