大阪府立長野北高等学校

大阪府立長野北高等学校

大阪府立長野北高等学校は、大阪府河内長野市に位置した公立高等学校です。地元では「長北（ちょうきた）」という愛称で親しまれていました。1974年に開校し、2021年3月に大阪府立長野高等学校との統合により、その歴史に幕を閉じました。

概要

長野北高等学校は、開校から閉校まで全日制普通科を設置していました。特に1年生では、生徒一人ひとりに丁寧な指導を行うため、35人という少人数での学級編成を実施していました。これは、大阪府立高校の標準である40人学級と比較すると、非常に手厚い教育体制であったと言えるでしょう。

閉校後、長野北高等学校の校舎は、大阪府立長野高等学校の記念室として生まれ変わりました。この記念室には、長野北高等学校の歴史を物語る様々な資料が展示されており、卒業生や地域住民にとって、思い出の場所となっています。

校章は、長野北高等学校の「北」の字をモチーフに、中央の縦線を石川の清流に見立てています。さらに、河内長野市の花である菊を重ね、「高」の字を浮かび上がらせるデザインが特徴的です。この校章は、長野北高等学校の歴史と地域性を象徴するものとして、卒業生たちの心に深く刻まれています。

また、長野北高等学校の校地は、かつて大阪陸軍幼年学校があった場所でもあります。戦後、学校開校までの間は、河内長野市の市民グラウンドとして活用され、地域住民の交流の場となっていました。

沿革

1970年代、高校生が急増していた時代背景を受け、河内長野市に二つ目の府立高校を設置する方針が決定されました。1973年には設置準備が始まり、大阪府条例の改正を経て、1974年1月1日、大阪府立長野北高等学校が正式に設置されました。同年4月には開校し、多くの生徒たちがこの学び舎で青春時代を過ごしました。

しかし、少子化の影響もあり、2017年11月17日の大阪府教育委員会議において、長野北高等学校は府立学校条例の再編基準（3年連続定員割れ）に該当することが決定しました。これにより、2019年度の入学者選抜から生徒募集が停止され、その機能は大阪府立長野高等学校に統合されることとなりました。

2019年度以降、長野北高等学校は募集を行わず、在校生が卒業を迎えた2021年3月末をもって閉校となりました。長野北高等学校の総卒業生数は、13,916人に及びます。

年表

1973年 - 大阪府教育委員会事務局にて設置準備事務を開始。
1974年1月1日 - 大阪府立高等学校設置条例の改正により、大阪府立長野北高等学校が発足。
1974年4月1日 - 開校。
1995年4月1日 - 「学童・生徒のボランティア活動普及及び事業協力校」の指定を受ける。
2019年 - 生徒募集停止。大阪府立長野高等学校に機能統合。
2021年2月26日 - 最終学年の卒業式および閉校式を実施。
2021年3月31日 - 閉校。同窓会解散。

交通

南海バス：木戸東町バス停すぐ
南海高野線：千代田駅より北東へ約1km
近鉄長野線：汐ノ宮駅より北西へ約1.3km

出身者

長野北高等学校は、様々な分野で活躍する人材を輩出してきました。

長谷川義史 - イラストレーター、絵本作家
小野坂昌也 - 声優
西浦真帆 - タレント

関連項目

大阪府高等学校一覧
大阪陸軍幼年学校
大阪府立長野高等学校

外部リンク

* 大阪府立長野北高等学校（メモリアルページ）

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