大阪府第17区

大阪府第17区について

大阪府第17区は、日本における衆議院の選挙区の一つで、1994年の公職選挙法の改正によって設けられました。選挙区の設立当初から現在に至るまで、様々な候補者が出馬し、地域の政治状況にも影響を与えてきました。

選挙区の範囲

2013年の公職選挙法改正以降、大阪府第17区の区域は堺市の中区、西区、南区を含む形で設定されています。これにより、選挙の際の有権者が変化し、特にこの地域における投票行動に影響を及ぼしています。

一方、1994年から2013年の間は、堺市の一部と中支所管内、さらに泉北ニュータウンの各出張所管内なども含まれていました。これらの地域は、人口や地理的特性が多様であり、選挙の結果においても興味深いデータを提供しています。

歴史と選挙情勢

大阪府第17区は、中選挙区制時代の旧5区の一部が基盤となっています。設立当初、元民社党委員長の西村栄一の影響を受けた西村眞悟が、強固な地盤を持って選挙に臨んでいました。自民党は元大蔵官僚の岡下昌浩を擁立しましたが、彼は中選挙区時代に3回出馬しすべて落選。しかし、岡下が1998年に亡くなった後、妻の岡下信子が出馬し、勢力を継承しました。2000年の選挙では、彼女が当選を果たすこととなります。

その後の選挙では、党の合従連衡や候補者の交代が頻繁に見られました。2003年の第43回総選挙では、民主党公認で西村が当選するなど、与党と野党の競争が繰り広げられました。次回の2005年の選挙では、岡下信子が西村を僅差で破って当選を果たし、その後、彼女が引き続き議席を保持する展開がありました。

しかし、2008年には西村が弁護士法違反で摘発され、民主党への除籍となる出来事が発生。これにより、選挙戦はさらに複雑化しました。2009年の第45回総選挙では、辻恵が当選し、選挙区での候補者の顔ぶれが大きく変わりました。

近年の動向

第46回総選挙では、日本維新の会の馬場伸幸が初当選を果たし、その後も当選を重ねる結果となりました。特に第48回と49回の選挙では連続して当選し、議席を守り切りました。また、岡下信子の息子である岡下昌平も出馬し、比例復活によって議員となるなど、世代交代の様相も見せています。

この選挙区は共産党にとっても重要な地域であり、過去には藤田スミが地盤とした区域でもあります。しかし、おおむね政党全体としての票数は横ばいですが、近年の傾向として共産党候補の得票率は減少しています。

選挙結果の概要

最近の選挙結果を見てみると、2021年には当日有権者数が33万263人で、投票率は54.50%という結果でした。また、過去の選挙と比較すると投票率には徐々に傾向の変化も見られます。

このように、大阪府第17区は政治情勢や選挙の動向において重要な位置を占めており、特に最近の選挙結果を通じて見えてくるさまざまな変化は、今後の選挙戦にも影響を与えることでしょう。

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