大阪歴史博物館

大阪歴史博物館：大阪の歴史を刻む博物館

大阪歴史博物館は、大阪市中央区大手前に位置する、大阪市が運営する歴史博物館です。NHK大阪放送局に隣接しており、アクセスも良好です。2001年の開館以来、多くの市民に愛され、大阪の歴史と文化を伝える重要な役割を担っています。

博物館の概要

大阪歴史博物館は、大阪城公園の南西、難波宮跡公園の北西に位置しています。地下1階には、難波宮の貴重な遺構が保存されており、ガイドツアーでその歴史に触れることができます。

この博物館は、1960年に大阪城公園内に開館した大阪市立博物館を前身としています。旧陸軍第四師団司令部庁舎を再利用して開館した大阪市立博物館は、歴史系博物館の先駆け的存在として、資料を持たない状態からスタートし、市民の支えを受けて発展してきました。その精神は、現在の大阪歴史博物館にも受け継がれ、10万点を超える貴重な資料を収蔵しています。

友の会組織である「歴博友の会」も活動しており、博物館と市民の繋がりをより一層深めています。これは、前身である大阪市立博物館の友の会組織「大阪市立博物館パルの会」の流れを汲むものです。

展示構成

博物館の展示は、常設展示と特別展示の2種類に大きく分かれています。常設展示は10階から7階まで、特別展示は6階で開催されます。常設展示の入場料は大人600円、特別展示の入場料は展示内容によって異なります。

常設展示のテーマは「都市おおさか」です。エレベーターで10階に上がると、まず奈良時代の難波宮大極殿が目に飛び込んできます。9階では、室町時代の本願寺門前町から、豊臣秀吉による大阪城築城、そして「天下の台所」として栄えた江戸時代までの大阪の変遷をたどることができます。7階では、大正から昭和初期の「大大阪時代」が再現されています。8階には、発掘現場を原寸大で再現した展示もあります。展示設計はトータルメディア、乃村工藝社、丹青社の3社JV、施工はトータルメディアが行いました。

建物と施設

地上13階、塔屋2階、地下3階という大規模な建物で、最高部高さは134.965mにも及びます。敷地面積は12,999㎡、建築面積は7,415㎡、延床面積は90,026㎡です（大阪歴史博物館部分23,606㎡、共用部分18,989㎡、NHK占有部分47,430㎡）。

館内には、古代フロア（10階）、中世近世フロア（9階）、歴史を掘るフロア（8階）、近代現代フロア（7階）などのフロアがあり、それぞれの時代の大阪の歴史を詳しく知ることができます。また、講堂、研修室、会議室なども備え、多様なイベントや研究活動にも利用されています。地下1階には、前述の通り難波宮の遺構が保存されています。

建築は日本設計、NTTファシリティーズ、シーザー・ペリ＆アソシエイツ　ジャパンが設計し、1998年1月に着工、2001年4月に竣工しました。

収蔵資料

大阪歴史博物館は、国宝や重要文化財を含む、数多くの貴重な資料を収蔵しています。

国宝

金銅石川年足墓誌 附:木櫃残欠（銅釘付）一括

重要文化財

紙本金地著色関ヶ原合戦図 六曲一双
明王贈豊太閤冊封文（綾本）
紙本白描十二天図像（珍海本）6幅
蓋台付埦形土器
銅釧
* 大阪府長原高廻り古墳出土埴輪

これらの資料は、大阪の歴史を研究する上で非常に重要な資料であり、博物館の貴重な財産となっています。

アクセス

博物館へのアクセスは非常に便利です。谷町四丁目駅から徒歩すぐ、大阪シティバスの馬場町停留所からもすぐです。大阪上本町駅からバスを利用することも可能です。

まとめ

大阪歴史博物館は、大阪の歴史と文化を深く理解するための、素晴らしい施設です。最新の技術も取り入れながら、多様な展示やイベントを通して、多くの人に大阪の魅力を伝えています。ぜひ一度、訪れてみてください。

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