日本設計

株式会社日本設計（NIHON SEKKEI, INC.）

概要

株式会社日本設計は、1967年に創立された日本を代表する建築設計事務所です。創立メンバーは、国内初の超高層ビルである霞が関ビルディングの設計に携わっており、本社は東京都港区に位置しています。日本設計は、黒川紀章をはじめとする著名な建築家たちとの共同プロジェクトも行っており、国立新美術館の設計などがその一例です。

創立以来、日本における超高層建築のパイオニアとして数多くの著名な作品を手がけてきました。京王プラザホテルや新宿三井ビルといった重要な建物がその代表作に挙げられます。1980年代以降は、環境への配慮をテーマにした作品群を積極的に発表し、特に「環境の日本設計」として広く知られるようになりました。最近では、愛知万博長久手日本館や北海道洞爺湖サミット国際メディアセンターなど、国際的なイベントにおいても重要な役割を果たしています。

また、BD World Architecture 100の2023年版では、世界中の設計事務所の中で17位にランクインしており、日本の設計事務所で2番目の規模を誇ることが評価されています。

沿革

日本設計の歴史は、1967年に日本設計事務所として設立されたことから始まります。その後、札幌や名古屋に支社が開設されたり、大阪支社も設立される中で、1974年には本社を新宿三井ビルに移転しました。さらに、1978年には九州事務所が開設され、その活動範囲は全国へと広がっていきました。

1990年にはコーポレートアイデンティティ（CI）を採用し、社名を「日本設計」に変更します。1998年にはISO9001認証を、2000年にはISO14001認証を取得し、品質管理や環境管理への取り組みを強化しました。2002年からはチーフ・アーキテクト制を導入し、組織の専門性を高めていきます。

2003年に上海に事務所を設立し、海外展開を進める中、2007年にハノイ、2014年にジャカルタにも事務所を開設しました。これらの活動により、国際的なプロジェクトへの参加も増えていきました。

主な作品

日本設計の設計した建物は多岐にわたります。1971年に完成した京王プラザホテルや1974年の新宿三井ビルディング（日本建築学会賞作品賞を受賞）など、超高層建築が目を引きます。1980年代以降、環境に配慮した設計も増え、熱帯ドリームセンターやつくばエキスポセンターなどがその一環として知られています。また、近年でも虎ノ門ヒルズやジブリパークなど、多くの注目されるプロジェクトを手掛けています。

在籍者・出身者

日本設計には多くの著名な建築家やデザイナーが在籍し、またはその出身者として名を知られています。六鹿正治や隈研吾、千葉学など、彼らの作品や考え方が会社の理念にも大きな影響を与えています。

結論

日本設計は、超高層ビルから環境を意識した建築設計まで幅広い挑戦を続ける事務所です。常に新しい価値を生み出し、国内外で注目を集める存在として成長を続けています。

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