大阪港トランスポートシステム

株式会社大阪港トランスポートシステム

株式会社大阪港トランスポートシステム（OTS）は、大阪府大阪市に拠点を置く第三セクター会社で、主に鉄道事業やトラックターミナル、その他の流通施設の管理運営を行っています。大阪市が株主として出資しており、その活動は地域の物流を支える重要な役割を果たしています。

基本情報

• - 設立: 1974年（昭和49年）7月10日
• - 所在地: 大阪府大阪市住之江区南港東四丁目10番108号、大阪南港トラックターミナル管理棟2階
• - 略称: OTS

沿革

OTSは1974年に「株式会社大阪南港複合ターミナル」として設立され、1976年には大阪南港トラックターミナルを開業しました。その後、1989年に現在の商号に変更し、1997年には大阪港咲洲トンネルの管理を受託し、12月にはテクノポート線とニュートラムテクノポート線の営業を開始しました。2005年にはテクノポート線の運営権を大阪市交通局に移管し、ETSは第三種鉄道事業者へと変わりました。

事業内容

OTSは、主にトラックターミナルの運営と流通施設の管理を行っています。トラックターミナルは、大型の長距離路線トラックと小型集配車の中継を行う機能を持つほか、流通倉庫も含まれています。これらの施設は大阪市住之江区に集中しています。

トラックターミナル

• - 大阪南港トラックターミナル
• - 大阪区域トラックセンター
• - 大阪南港海上コンテナシャーシプール

流通施設

• - 大阪港化学品センター
• - 大阪南港R物流センター
• - 南港航空貨物ターミナル

鉄道事業

OTSはOsaka Metro中央線の大阪港駅からコスモスクエア駅、および南港ポートタウン線のコスモスクエア駅からトレードセンター前駅までの区間の線路を保有しています。かつては自社で「南港・港区連絡線」を運営していましたが、現在はOsaka市交通局に運営が委託されています。

この鉄道の開業は土地の活用を図るもので、特に大阪南港の開発に寄与しています。開業当初は利用者数が低迷しましたが、2005年以降の経営統合により改善が期待されています。

車両

OTSでは、鉄道事業用の自社車両を一時保有していましたが、2005年に大阪市交通局に譲渡されました。以降はOsaka Metroで運用され、塗装デザインが変更されるなどしました。

不祥事

2009年には、管理していた大阪港咲洲トンネルの通行回数券が約1万1,000枚、能面2億2,800万円分が紛失する事件が発覚しました。この問題は、当時の所長が関与していたとして取り沙汰され、内部調査が行われました。

結論

株式会社大阪港トランスポートシステムは、大阪の物流及び交通インフラにおいて重要な役割を果たす企業です。これからも地域経済を支える存在として、さらに成長が期待されることでしょう。

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