大阪DMAT

大阪DMAT：大阪府の災害医療を支える精鋭チーム

2006年4月7日、大阪府に災害派遣医療チーム（DMAT）として大阪DMATが発足しました。大規模災害発生時における迅速かつ効果的な医療支援体制構築のため、全国各地で設立されたDMATの大阪府版です。18の医療機関が指定を受け、府民の生命と健康を守る重要な役割を担っています。

多様な災害への対応

大阪DMATの活動は、大規模な地震や自然災害、大規模事故など、多数の負傷者が出ると予想される災害現場への迅速な対応が中心です。発生から概ね48時間以内という急性期の医療救護活動に特化しており、現場での初期治療、傷病者の選別・搬送、そして災害拠点病院などでの医療活動支援まで、幅広く活動しています。

特に大規模地震など、全国的な災害発生時には、被災地への派遣要請があれば、全国各地へ出動します。一方で、大阪府内や近隣地域で発生した局所的な災害に対しても、迅速な対応が求められます。大阪府や消防機関、災害拠点病院からの要請があれば、出動判断を行い、医療支援にあたります。複数傷病者発生事案など、大阪DMATの出動が効果的と判断された場合にも、積極的に活動しています。

チーム構成と活動拠点

大阪DMATは、医師、看護師、そして医師や看護師以外の医療職や事務職員からなる業務調整員で構成されています。それぞれの専門性を活かし、チームとして円滑に活動できるよう、綿密な連携を図っています。

活動拠点となる医療機関は、大阪府立急性期・総合医療センター、大阪市立総合医療センター、国立病院機構大阪医療センターなど、府内18の医療機関が指定されています。これらの医療機関は、高度な医療設備と経験豊富な医療スタッフを擁し、大阪DMATの活動基盤を支えています。

迅速な移動手段

迅速な現場到着が求められる災害医療において、移動手段も重要な要素です。大阪DMATは、各医療機関が保有するドクターカーやDMATカー、大阪府ドクターヘリなどを活用し、迅速な現場到着を実現しています。必要に応じて、タクシーやレンタカーも利用することで、柔軟な対応を可能にしています。

指定医療機関一覧

大阪DMATの活動基盤を支える指定医療機関は以下の通りです。

大阪府立急性期・総合医療センター
大阪市立総合医療センター
国立病院機構大阪医療センター
大阪赤十字病院
大阪公立大学医学部附属病院
済生会千里病院
大阪大学医学部附属病院
大阪府三島救命救急センター
大阪医科薬科大学病院
関西医科大学附属病院
関西医科大学総合医療センター
大阪府立中河内救命救急センター
近畿大学病院
堺市立総合医療センター
りんくう総合医療センター
大阪府泉州救命救急センター
大阪府済生会富田林病院
大阪警察病院
* 多根総合病院

これらの医療機関は、高度な医療技術と充実した設備を備え、大阪DMATの活動に不可欠な存在です。

まとめ

大阪DMATは、大阪府の災害医療体制において、なくてはならない存在です。高度な医療技術と迅速な対応力で、災害現場で多くの命を救っています。これからも、大阪府民の安全と安心を守るため、重要な役割を果たしていくことでしょう。

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