大陸委員会

大陸委員会について

大陸委員会（たいりくいいんかい）は、中華民国（台湾）の行政院に属する特別行政機関であり、中国大陸、香港、マカオに関する業務、いわゆる「両岸問題」を専門的に担当しています。1991年1月に設立され、現在では香港とマカオそれぞれに担当の弁公室を設けています。

概要

大陸委員会の主な職責は以下の通りです。

大陸政策の研究・立案
大陸情報の収集・分析
台湾海峡両岸の往来に関する法律案件の処理
関連事務組織への指導
香港・マカオ関連業務の処理
海外の大陸住民や研究機関との連携

委員会は、閣僚である行政院各部門のトップと学識経験者で構成され、行政院各部門の次官クラスによる連絡会議・諮問会議も設けられています。香港とマカオにはかつて、中華旅行社や遠東貿易服務中心といった事務所が置かれていましたが、2011年7月以降は他の在外機構と同様に「台北経済文化弁事処」に改称されています。

2018年7月2日には、名称が「行政院大陸委員会」から「大陸委員会」に変更されました。

沿革

台湾と中国大陸間の交流が活発化し、通信や中継貿易が拡大するにつれて、政治的に特殊な関係にある両地域間での事務手続き上の問題が顕在化しました。そのため、1988年8月に政府は閣僚連絡会議である「大陸工作会報」を設立し、各機関における中国大陸関連事務手続きの連携を図りました。

しかし、事務処理量は年々増加し、会報方式では対応が難しくなったため、1990年4月には大陸政策の効率化と事務処理能力向上を目的に、学識者など民間の代表を加えた諮問会議が設置されました。この諮問会議で「行政院大陸委員会条例草案」が策定され、立法院での審議を経て、1991年1月18日に法案が成立、同月28日に施行されました。これにより、「大陸委員会」が行政院直属の機関として正式に設立され、現在に至っています。

歴代主任委員

歴代の主任委員については、詳細なリストは提供されていません。

脚注

具体的な脚注の情報は提供されていません。

関連項目

中華民国の政治
国務院台湾事務弁公室
台湾香港関係

外部リンク

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