大韓民国の地震一覧

大韓民国の地震一覧

この項目では、大韓民国における地震の歴史を一覧形式でまとめています。

地震の歴史

朝鮮半島は、比較的地震の発生が少ない地域とされていますが、古くから地震の記録は存在します。

最も古い記録としては、『三国史記』に西暦2年に発生した地震の記述があります。その後も、27年、34年、37年、89年など、複数の地震の記録が残っています。特に、京畿道広州での大地震では、家屋の倒壊や液状化現象が発生したと記録されています。

『三国史記』、『高麗史』、『朝鮮王朝実録』などの歴史書には、マグニチュード6.0以上と推定される地震の記録も複数残っており、16世紀から17世紀にかけて比較的多くの地震が発生していたことがわかります。

史上最大規模とされる地震は、1681年6月28日に発生した江原道襄陽郡・三陟の地震（襄陽地震）です。推定マグニチュードは7.0〜7.5で、海震や津波が発生したとする記録も残っています。

地震観測の歴史

近代的な地震観測が始まる以前の地震については、歴史記録からその規模や被害状況を推定するしかありませんでした。

1905年から1945年までは朝鮮総督府が、1963年から1978年まではアメリカ地質調査所が観測を行いました。また、韓国地質資源研究院が、当時の資料を取りまとめ、朝鮮半島で発生したマグニチュード5.5以上の地震を推定しています。

1978年以降は、大韓民国気象庁（当時は中央観象台）が観測を開始し、現在に至っています。

地震一覧

以下に、大韓民国で発生した主な地震の記録をまとめます。

1905年以前の歴史地震：
『三国史記』などの歴史書に記録された地震。
推定マグニチュードが6.0を超えるものも存在。
1681年の襄陽地震は、推定マグニチュード7.0～7.5で最大規模。
1905年から1978年までの初期観測地震：
朝鮮総督府やアメリカ地質調査所が観測した地震。
韓国地質資源研究院が推定したマグニチュード5.5以上の地震。
1978年以降の地震：
大韓民国気象庁が観測したマグニチュード4.5以上の地震。
（）内は、朝鮮民主主義人民共和国で発生した地震。

津波一覧

朝鮮半島で発生した津波の記録は多くありませんが、過去には大きな津波も発生しています。

高さ20cm以上の津波の記録としては、以下のものがあります。

朝鮮時代の歴史地震によるもの：5件
1978年以降の地震観測によるもの：5件

まとめ

大韓民国における地震は、発生頻度が比較的少ないものの、過去には大きな地震も発生しています。歴史記録を紐解くと、朝鮮半島においても地震のリスクが存在することがわかります。現代においても、地震観測を継続し、災害対策を講じていくことが重要です。

関連項目

* 歴史地震 - 世界各国の歴史上の地震に関する記事。朝鮮半島についても記載があります。

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