大高駅

大高駅について

大高駅（おおだかえき）は、愛知県名古屋市緑区大高町に位置し、東海旅客鉄道（JR東海）が運営する東海道本線の駅です。駅番号はCA63です。名古屋市の東南部にあり、緑区は名古屋市内で最も多くの住民を抱える地域です。この駅の開業は1886年（明治19年）であり、名古屋市内では特に歴史が長い駅の一つとされています。

駅の歴史と背景

大高駅は、武豊駅と熱田駅を結ぶ鉄道路線における中間駅として開設されました。当初は東京と大阪を結ぶ主要な幹線として建設されたものの、開業後に幹線ルートが変更され、東海道経由の幹線鉄道に組み込まれました。これにより、大高駅は東海道本線の重要な駅となりました。開業時には単線でホームは1本のみ、駅舎もなくチケットの販売は民間によって行われていましたが、徐々に駅舎が建設され、1935年には初めての改築が行われました。

1960年代には駅は橋上駅舎へ改築され、1978年には現在の高架駅舎が完成しました。最初は旅客輸送のみに特化していましたが、貨物輸送も一時期扱っていたものの、1960年代に経営合理化が進む中で段階的に廃止されました。

駅の構造と設備

大高駅は現在、島式ホーム1面2線の高架駅です。ホームは2階にあり、改札口は1階に位置しています。改札口には、TOICA対応の自動改札機や自動券売機が設置され、駅舎内にはコンビニエンスストアも運営されています。乗客の利便性を考慮し、エレベーターなどのバリアフリー設備も整っています。業務は東海交通事業の職員によって行われており、大府駅の管理下に置かれています。

利用状況

近年の乗車人員は、2018年度には約155万人で、名古屋市内のJR東海の駅の中では8番目に多い利用者数を記録しています。特に南大高駅の開業以降、一時的に利用者数が減少したものの、今なお地域にとって重要な交通拠点であります。

駅周辺の環境

駅の周囲は主に住宅地となっており、天白川の支流である大高川が流れ、旧大高町の中心部としての歴史を感じさせます。駅周辺には、今川軍と織田軍の戦いの舞台となった歴史的な遺跡や寺院、神社も点在しています。大高城址公園や鷲津砦公園など、歴史と自然を同時に楽しむことができる場所が多くあります。また、愛知県道23号線や名古屋高速3号大高線といった主要な道路が近くを通っており、交通アクセスも良好です。

バス路線

駅周辺には名古屋市営バスの停留所があり、地下鉄鳴子北や藤田医科大学病院方向へ向かう路線が運行されています。過去には名鉄バスの路線もあったが、今は名古屋市営バスが主な交通手段となっています。駅前とショッピングセンターを結ぶシャトルバスも運行されていましたが、最近は廃止されています。

大高駅はその歴史的価値と地域内での重要性から、多くの人々に利用されています。今後も名古屋市の発展に寄与する重要な駅であり続けるでしょう。

もう一度検索