天までとどけ

ドラマ『天までとどけ』の概要

『天までとどけ』は、TBS系列の「愛の劇場」として1991年から1999年まで放送された人気のホームドラマシリーズです。この作品は、15人家族をテーマにしたルポルタージュ「天までとどけ　大山家の八男五女」を原作とし、プロダクション「総合企画アンテンヌ」が制作を担当しました。特に、平成3年から始まり、視聴率19%を記録したことから、驚異的な人気を誇りました。

制作背景

このドラマは、当時の社会背景を反映し、世帯当たりの子供が1.5人という時に、実際に13人の子供を育てる家庭が存在することに驚きから生まれました。もともと、花王が一社提供した『花王ファミリースペシャル』用に企画され、1時間ドラマ4本としてスタートするはずが、実際には「愛の劇場」としてシリーズ化されました。ドラマは大きな反響を呼び、初回放送から高評価を得ることとなりました。

シリーズの人気

視聴者からは「心温まるドラマを久しぶりに見た」との声が多く、再放送や続編を希望する投書が5000通も寄せられました。これを受けて、1992年に挫折をテーマとした第2弾が放送され、こちらも高視聴率を記録しました。ドラマに触発された観覧者からは、勇気をもらったという投書が多く、特にいじめに悩む子供たちには励ましとなる一助となりました。

キャストと物語

『天までとどけ』では、丸山家の生活が描かれています。父親は新聞記者、母親は専業主婦として、団地で生活する様子が描かれます。丸山家は大所帯で、子供たちの名前には数字が付けられているのが特徴です。主要キャストには、岡江久美子が母・定子役、綿引勝彦が父・雄平役を務め、息子たちや娘たちもそれぞれの成長が物語に組み込まれています。

たとえば、長男・正平は高校生から大学生へ、次男・信平は医大生へと成長する過程が描かれています。各キャラクターにはそれぞれのストーリーがあり、それがシリーズを通じて展開されていきます。また、家庭内での助け合いや愛情も大きなテーマとなっており、視聴者に感動を与えました。

続編とその後

1999年には完結を迎えましたが、翌年からは新たな『新・天までとどけ』シリーズが放送されました。この続編も成功を収め、最終章となる2004年にはファンの期待に応える形で完結しました。

音楽と雰囲気

主題歌には名曲が多く採用されており、「涙くんさよなら」や「みかんの花咲く丘」などが作品の雰囲気を引き立てました。これらの楽曲は、ドラマの特別な瞬間を印象づけ、多くの人々の心に残っています。

結論

『天までとどけ』は、家族の絆や成長を描いた温かい物語であり、視聴者に深い印象を与えました。家族愛や友情、そして一緒に乗り越える様々な困難は、今日でも多くの人々に共感と感動をもたらす作品です。再放送や配信により、新たな肌触りを持ち続ける本作は、これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

もう一度検索