天使のささやき (スリー・ディグリーズの曲)

天使のささやき

「天使のささやき」（英語: When Will I See You Again）は、アメリカの女性グループ、スリー・ディグリーズによる名曲です。この楽曲は1973年にリリースされたアルバム『荒野のならず者』からのシングルカットとして1974年に世界に登場しました。作詞と作曲はケニー・ギャンブルとレオン・ハフが手がけたもので、彼らはフィラデルフィア・サウンドの重要な存在です。

日本では、スリー・ディグリーズの3枚目のシングルとして同年に発売され、アメリカのビルボードチャートで2位にランクイン。イージー・リスニングチャートでは第1位、R&Bチャートでも第4位を記録するなど、多くのリスナーの心を掴みました。また、イギリスではこの曲がリリースされた同年に1位を獲得しています。

スリー・ディグリーズは、本国アメリカだけでなく、日本やイギリスにおいても高い評価を得ていました。1974年には『第3回東京音楽祭』にて「天使のささやき」で金賞を受賞し、日本でも「来日記念盤」としてシングルリリースされました。この作品は、1974年7月29日付のオリコン洋楽シングルチャートで1位を記録するなど、高い人気を誇りました。

アメリカにおいても同年、この楽曲はシングルとして再リリースされ、プラチナディスクを獲得しました。スリー・ディグリーズはアメリカで合計8作のヒットを放っており、彼女たちの代表曲の一つである「ソウル・トレインのテーマ」は、さらに人気を博しました。ケニー・ギャンブルとレオン・ハフのコンビは、フィラデルフィア・サウンドの黄金時代を築く重要な存在として評価されています。

1974年から1998年の間にはイギリスで15曲のヒットを記録しており、「天使のささやき」はその中でも特に有名です。日本やイギリスでの人気に比べ、アメリカ本国での人気が相対的に低い理由は、ツアーを優先したためと考えられています。このため「天使のささやき」が日本で先行してヒットしたことにもつながりました。

さらに、スリー・ディグリーズは日本語詞を用いたバージョンも録音しています。この日本語盤は1974年に日本限定でリリースされ、その後のアルバムにも収録されています。

「天使のささやき」は、多くのアーティストにカバーされています。ジョニー・マティス（1974年）、プラズマ（1982年）、オージェイズ（1983年）、バリー・ホワイト（1990年）、小泉今日子（1992年）など、多彩なアーティストによって新たな解釈が加えられています。また、小柳ゆき（1999年）もこの楽曲をシングルとして録音しています。

この曲は、様々なメディアでも使用されており、テレビ番組「日曜ビッグスペシャル」や「ゴゴスマ -GO GO!Smile!-」のエンディングテーマとしても採用されました。「天使のささやき」は、今なお多くの人々に愛され続ける名曲です。

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