天津中医薬大学

天津中医薬大学について

天津中医薬大学（てんしんちゅういやくだいがく、Tianjin University of Traditional Chinese Medicine）は、中華人民共和国 天津市南開区にある公立の医療大学です。1958年に創立した天津中医学院がその基となり、現在までに約半世紀の歴史を持ちます。1992年に中国で唯一の中国伝統医薬の国際大学として新たに開校し、2006年に現在の校名に変わりました。

学校の学科と専攻

同大学は、医学、理学、文学、管理の4つの学科を要し、その中には中医学を中心に鍼灸推拿学、中西医結合医学、中薬学の専攻があります。また、その中でも国の重点学科として位置付けられている学科が存在し、より専門的な研究や教育が行われています。

主な学部

• - 中医学院: 中医学の理論および実践を学ぶ。
• - 鍼灸推拿学院: 鍼灸や推拿に関する技術を習得。
• - 中薬学院: 中薬学に特化した教育を提供。
• - 中薬制薬工程学院: 中薬の製造プロセスを学べる。
• - 中西医結合学院: 中医学と西洋医学の統合を試みる。
• - 看護学院: 医療現場での看護を学ぶ。
• - 健康科学与工程学院: 健康科学の探求。
• - 管理学院: 医療管理を学ぶ。
• - 健康与文化伝播学院: 健康と文化に留意した教育。
• - 体育健康学院: 身体の健康を維持するための教育。

附属病院

天津中医薬大学にはいくつかの附属病院があり、実習や患者の治療において実践的な経験を提供しています。主な附属病院には以下のようなものがあります。

• - 天津中医薬大学第一附属医院
• - 天津中医薬大学第二附属医院
• - 天津中医薬大学附属保康医院
• - 天津中医薬大学附属武清中医医院
• - 天津中医薬大学附属北辰中医医院
• - 天津中医薬大学附属南开中医院

日本校

天津中医薬大学には日本にも校舎があり、兵庫県神戸市中央区に位置しています。この日本校は中薬課程のみを提供しており、医学と薬学の教育が中心です。特筆すべきは、最終学年では本校に通い専門科目や中国語を学ぶシステムです。全てのカリキュラムを修了することで、中国の大学から中薬学士の学位が授与されるため、日本国内での就職や進学も容易に行えます。この日本校は、文部科学大臣に指定された外国大学の一つであり、卒業生は日本の大学卒業者と同等に扱われるため、大学院への進学も可能です。

国外との提携

天津中医薬大学は、日本国内の複数の大学と提携しており、以下のような協定校があります。

• - 鈴鹿医療科学大学
• - 千葉大学
• - 名古屋市立大学
• - 兵庫医科大学
• - 横浜薬科大学
• - 日本薬科大学
• - 神戸学院大学

また、部局間協定として一般社団法人神戸東洋医療学院とも連携しています。

まとめ

天津中医薬大学は、伝統的な中医学を基軸とした教育を行い、現代医学とも融合することで、将来の医療に貢献する人材を育成しています。同大学の国際的な視野と他国の大学との連携は、学生にとって貴重な経験となるでしょう。

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