天津大学

天津大学（てんしんだいがく、英語: Tianjin University）は、中華人民共和国国務院教育部直属の国立理工系総合大学です。中国の国家重点大学として、「211工程」「985工程」「双一流」といった国家プロジェクトにも選ばれており、副部級大学の一つとして、天津市南開区に位置しています。大学の略称は「天大（てんだい）」または「TJU」として知られています。

歴史

天津大学の前身は、1895年に盛宣懐によって創設された北洋西学学堂で、中国初の近代的な大学とされています。当初は欧米の大学をモデルとし、多くの米国留学経験を持つ教授陣によって教育が行われ、「東洋のコーネル[[大学]]」とも呼ばれました。その後、幾度かの名称変更や統合を経て、1951年に河北工学院と合併し、現在の天津大学となりました。

1895年、北洋西学学堂として創立。
1896年、北洋大学堂に改称。
1913年、国立北洋大学に改称。
1928年、国立北洋工学院に改称。
1935年、大学院を設置。
1937年、日中戦争の影響で西安に移転、西安臨時大学を構成。
1938年、西北工学院を構成。
1945年、天津に戻り、国立北洋大学に改称。
1951年、河北工学院と合併し、天津大学となる。
1983年、文法学院、管理と経済学部を設立し、総合大学となる。

特徴

天津大学は、中国で最も早く創立された近代大学の一つであり、「天大」の愛称で広く知られています。理工系を基盤としつつも、文科系学部も設置されており、総合的な大学としての発展を遂げています。全日制在校生は約26,000人で、そのうち本科生は約15,000人、修士および博士課程の学生は約9,000人です。また、30カ国120以上の大学と提携し、世界中から留学生を受け入れています。国家重点実験室も有しており、研究活動も活発です。卓越大学連盟のメンバー校としても名を連ねています。

学部構成

天津大学は、以下の学部と学院を有しています。

機械工学院
精密儀器と光電子工学院
電気オートメーションと情報工学院
微電子学院
建築工学院
建築学院
化工学院
材料科学工学院
管理と経済学部
求是学部
理学院
外国語と文学学院
法学院
教育学院
薬物科学と技術学院
環境科学工学院
コンピュータ科学と技術学院
ソフトウェア学院
マルクス主義学院
生命科学学院
海洋科学と技術学院
国際教育学院
継続教育学院
インターネット教育学院
表層地球システム科学研究院
国際エンジニア学院
数学学院
建築設計規劃研究学院
内燃機研究所
馮驥才文学藝術研究院
王学仲藝術研究所

校訓

天津大学の校訓は「實事求是（事実に基づいて真実を追求する）」です。この校訓は、同大学が常に真理の探究を重視し、実証的な研究を推進していることを示しています。

日本における協定校

天津大学は、日本の以下の大学と協定を結んでいます。

北海道[[大学]]
大阪教育大学
九州産業[[大学]]

外部リンク

天津大学ウェブサイト（中国語）
大学の概要 天津大学／中国の主要大学（Science Portal China）（日本語）

もう一度検索