天狗連とは、
アマチュアの
芸人、特に話芸を趣味とする人々の集まりを指す言葉です。素人連とも呼ばれ、本業を持ちながら芸を磨き、仲間とグループを結成して活動する人々を指します。その名称の由来は、自身の芸に自信を持つ様子を「鼻が高い」=「
天狗」に例えたことにあります。
天狗連のメンバーは、職種も年齢も多岐に渡ります。中には、趣味が高じて本業を辞め、プロの
芸人になる者もいます。しかし、
天狗連の本質は「道楽」にあります。高額な報酬や生業にすることを目的としていない点が、プロとの大きな違いです。プロは、
天狗連がこれらの点を逸脱した場合、厳しい批判を行うこともあります。
アマチュアとはいえ、
天狗連の中には、高い技量や熱意、観客を惹きつける魅力を持つ者が少なくありません。中には、収入を得て確定申告をする者もいます。また、プロの落語家になることが難しい事情を抱えている者や、以下のような目的で活動する者もいます。
病院や老人ホームなどの慰問活動
犯罪防止や宗教布教など、社会貢献を目的とした活動
金融・工業など、プロの芸人が敬遠しがちな分野に特化した活動
プロの落語家を招いて地域寄席を主催する活動
学校の落語研究会も、
天狗連の一形態として捉えることができます。
天狗連のメンバーは、本名で活動する場合もありますが、落語家風の芸名を使用することが多いです。自由に名付ける場合もあれば、既存の落語家の芸名をもじったり、師匠の
亭号を一部使用したりする場合もあります。また、プロの落語家である
金原亭世之介は、有名人に落語を指導する際、「
天狗連」を
亭号として使用しています。
多くの落語家、講談師が
天狗連から巣立っています。江戸落語、
上方落語問わず、様々な分野で活躍するプロの
芸人が
天狗連出身者であることは注目に値します。
天狗連主催の落語会
全国各地に、
天狗連が主催する落語会が存在します。例として、以下のような団体が挙げられます。
都笑亭(東京都江東区)
キャナリー落語教室・英語落語教室(東京都)
たぬき連(東京都)
一般社団法人 素人落語協会(東京都江東区)
山形落語愛好協会(山形県)
ぎぼうし落語の会(山形県)
仙台新撰落語会(宮城県)
水戸落語研究会(茨城県)
山梨落語研究会(山梨県)
落語ドッキリチャンネル(千葉県)
落語研究会「縁」(千葉県)
やかん寄席(神奈川県川崎市)
桂歌助弟子の会(神奈川県)
与多朗の会(静岡市葵区)
豊橋落語天狗連(愛知県豊橋市)
社会人落語「楽語の会」東海支部(
愛知県)
半田大衆演芸くらぶ(愛知県半田市)
落語くらぶ 秘密基地(兵庫県)
宗像落語会(福岡県宗像市)
お寺de落語(熊本市)
延岡 落語一八会(宮崎県延岡市)
天狗連の活動の場として、多くのアマチュア落語大会が開催されています。学生対象のもの、社会人対象のもの、女性限定のもの、地域限定のものなど、様々な大会があり、全国各地で活発な活動が行われています。例として、以下のような大会があります。
全日本社会人落語選手権
社会人落語選手権 大阪本選
社会人落語日本一決定戦
新人お笑い尼崎大賞
国際落語大会 IN 千葉
ちりとてちん杯全国女性落語大会
四国大落語祭
SAM-1グランプリ 社会人選抜落語特選会
全日本シニア社会人落語会
伊勢原素人落語大会
藤沢宿・全日本素人落語フェスティバル
目黒区民まつり 新作落語コンテスト
全国落語大学
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アマチュア蝦夷落語大会
これらの大会は、
アマチュア落語家にとって、実力を試す場、交流の場、そして更なる高みを目指すための重要な機会となっています。
天狗連の活動は、落語文化の裾野を広げ、多くの人々に楽しさと感動を提供し続けています。