天王洲アイル駅

天王洲アイル駅：品川区東品川に位置する交通の要衝

天王洲アイル駅は、東京都品川区東品川二丁目に位置する、東京モノレール羽田空港線と東京臨海高速鉄道りんかい線の接続駅です。品川区の最東端部にあり、駅周辺エリアは「天王洲アイル」として知られています。このエリアは、かつては倉庫街でしたが、大規模な再開発事業によって、オフィスビル、商業施設、文化施設などが集積する近代的な街へと変貌を遂げました。

歴史：モノレール開業からりんかい線延伸まで

天王洲アイル駅の歴史は、1992年6月19日に東京モノレール羽田線（現・羽田空港線）が開業したことに始まります。その後、1999年には「関東の駅百選」に選定され、新しい街に調和したデザインと利便性の高さが評価されました。

大きな転換期となったのは、2001年3月31日のりんかい線開業です。東京テレポート駅～天王洲アイル駅間が開業し、天王洲アイル駅はモノレールとりんかい線の乗り換え駅となりました。これに合わせて、東京モノレールの羽田空港方面ホームに南口が開設されました。さらに、2002年にはりんかい線の大崎駅延伸、2004年にはモノレールホーム間の連絡通路の供用開始など、駅の利便性向上に向けた整備が順次進められました。近年では、バリアフリー対策としてエスカレータの増設や、りんかい線でのホームドアの使用開始なども行われています。

駅構造：2路線の乗り換えについて

天王洲アイル駅は、東京モノレールが2面2線の相対式ホーム、りんかい線が1面2線の島式ホームを持つ構造となっています。両線の乗り換えには駅の外に出る必要があり、2つのルートが用意されています。一つはモノレール南口とりんかい線A出口間の短距離ルート、もう一つはモノレール中央口とりんかい線B出口間を地下通路とスカイウォークを利用するルートです。後者は距離は長くなりますが、天候に左右されない利便性があります。

東京モノレールは高架駅で、当初は浜松町寄りにしか改札がありませんでしたが、りんかい線開業後は羽田空港方面ホームにも南口改札が設置されました。ホーム間の連絡通路も整備され、スムーズな移動が可能となっています。一方、りんかい線は地下駅で、東京テレポート寄りはカーブを描いています。駅名標の下には「寺田倉庫本社前」の表記も見られます。

利用状況

天王洲アイル駅の利用状況は年々増加傾向にあります。2023年度の1日平均乗降人員は、東京モノレールで22,754人、りんかい線で乗車人員14,895人です。りんかい線内8駅の中では7番目に多い利用客数を誇ります。

駅周辺：再開発による街の変化

かつては倉庫街だった駅周辺は、三菱商事、第一ホテル、宇部興産などの再開発事業によって、オフィスビル、商業施設、文化施設などが集まる魅力的なエリアへと生まれ変わりました。

現在では、シーフォートスクエア、天王洲銀河劇場、JTBビル、寺田倉庫本社など、多くの企業や施設が立地しています。また、東京海洋大学品川キャンパス、天王洲公園、品川南ふ頭公園といった教育・レクリエーション施設も近隣にあり、オフィスワーカーだけでなく、地域住民や観光客にも利用されています。

周辺には複数のバス路線も運行しており、駅からのアクセスも良好です。シーフォートスクエア地下駐車場も利用可能です。

英語表記について

駅の英語表記は、「Tennōzu Isle」と「Tennozu Isle」が混在して使用されていますが、天王洲総合開発協議会の公式表記は「Tennoz Isle」です。そのため、駅周辺では「Tennoz Isle Sta.」の表記も見られます。

隣の駅

東京モノレール羽田空港線では、浜松町駅と大井競馬場前駅に隣接し、りんかい線では東京テレポート駅と品川シーサイド駅に隣接しています。

その他

天王洲アイル駅は、映画「ゴジラvs[[デストロイア]]」や「南海奇皇」などの作品にも登場しており、フィクションの世界でも注目されている駅です。

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