天罰エンジェルラビィ☆

天罰エンジェルラビィ☆

『天罰エンジェルラビィ☆』は、2004年1月23日にメディアファクトリーからリリースされたオリジナルビデオアニメ（OVA）です。本作は工画堂スタジオが制作したゲーム「まじかるトワラー・エンジェルラビィ☆傑作選」を原作としていますが、ゲームとは異なる設定とストーリーが展開されます。

ストーリー概要

物語は、未来の世界を舞台にしています。人類は魔法の力を手に入れ、その力を活用して月面に「ソーサリアム」という魔法都市を築き上げました。魔法技術は人々の生活に深く浸透し、繁栄をもたらしました。しかし、利権を巡る対立が生じ、史上最悪の「大魔法戦争」に突入することになります。この戦争によって、人類の地上文明は壊滅してしまいました。

数千年後、地上人類は新たな文明を再生し始めますが、魔法戦争の名残として放棄された魔法兵器が数多く存在し、これが彼らの生活を脅かしていました。この危機に対抗するため、生き残ったソーサリアムの人々は「エンジェルチェンバー」と呼ばれる女性だけの衛星から、過去の遺物を排除するためのエージェント「サロゲイター」を派遣します。

主な登場人物

サロゲイターは、高い魔法および戦闘能力を兼ね備えた7人の少女から成ります。新米のサロゲイター、ラスティ・ファースンは、任務初日からトラブルを抱えた落ちこぼれのような存在です。彼女は地上に派遣されるものの、移動機フェザーの故障により墜落してしまいます。

ラスティが墜落した町の住民は「アテルイ」という宗教を信奉しており、彼女はその信仰を拒否したため、悪魔扱いされて追い出されてしまいます。しかし、少年ルカの助けを借りて再び立ち上がるラスティは、「アテルイ」の手の者によって出現した古代の魔法兵器と対峙します。絶体絶命の状況で彼女の中に秘められた力が覚醒し、「エンジェルラビィ」に変身。彼女の驚異的な力により、旧世紀の魔法兵器や「アテルイ」のエージェントたちを撃破します。

クリエイターや声優陣

本作の原作は工画堂スタジオで、監督は石平信司が務めました。脚本は山田光洋によるもので、キャラクター原案には成瀬ちさと、キャラクターデザインには鈴木典孝が担当しました。声優陣には、ラスティ役の飯塚雅弓や他にも多数の実力派声優が参加しています。

主題歌とメディア展開

本作の主題歌、「天罰!エンジェルラビィ〜ですver〜」は、桃井はるこが作詞・作曲を手掛け、UNDER17の歌唱で話題になりました。さらに、関連商品としてゲームやCD、DVDなどもリリースされ、世界観を広げています。

総じて、『天罰エンジェルラビィ☆』は、過去の遺産に立ち向かう少女たちの奮闘を描いた作品として、多くのファンに支持されています。

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