太初 (南涼)

太初（たいしょ）は、五胡十六国時代に存在した南涼という国で使用された元号の一つです。南涼の君主であった禿髪烏孤（とくはつうこ）の治世、具体的には397年正月より399年12月までの期間に使用されました。

元号の背景

五胡十六国時代は、中国の歴史において、漢民族以外の北方民族が中国北部を中心に多数の国を建て、興亡を繰り返した激動の時代です。南涼もその一つであり、鮮卑（せんぴ）の一派である禿髪氏によって建てられました。このような時代においては、各王朝が自らの正統性を示すため、独自の元号を定めることが一般的でした。

太初の使用期間

太初という元号が使用されたのは、わずか3年ほどの短い期間でした。しかし、この元号が定められたことは、南涼が独立した国家としての体裁を整え、周辺諸国に対して自らの存在を主張する上で重要な意味を持っていたと考えられます。

西暦・干支との対照表

参考文献

この元号に関するより詳細な情報は、以下の文献で確認することができます。

『中国歴代年号考』李崇智（中華書局 2004年）

関連項目

中国の歴史上、太初という元号を使用した王朝は南涼以外にも存在します。そのため、他の王朝の太初と区別する必要があります。

他王朝の太初

太初は短い期間しか使用されなかった元号ですが、五胡十六国時代の南涼という国家を知る上で重要な手がかりとなります。

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