太宰府駅

太宰府駅の概要

太宰府駅（だざいふえき）は、福岡県太宰府市宰府二丁目にあり、西日本鉄道の太宰府線の終点として知られています。この駅の駅番号はD02で、周囲には多くの観光名所が点在しています。特に、太宰府天満宮の最寄り駅として利用されるため、観光客が多く訪れます。また、「大宰府駅」と誤記されがちですが、正式名称は「太宰府駅」です。この駅は、西鉄最古の駅であり、その前身は1902年に開業した太宰府馬車鉄道にまで遡ります。

歴史

太宰府駅は1902年5月1日に、馬車鉄道として初めて開業しました。開業当初は914mmの軌間を持つ馬車鉄道でしたが、1907年に太宰府軌道へ改名されました。その後、1913年には動力源が馬力から蒸気に変更され、さらに1927年には太宰府から二日市（現在の西鉄二日市）間が1435mmの電化に改軌されました。1934年には太宰府軌道が九州鉄道と合併し、現在の「太宰府線」となりました。
1942年には九州鉄道が九州電気軌道に吸収されることで、西日本鉄道へと変わりました。

歴史的な駅舎の改築も行われ、1952年に駅舎が改築された後、現在の駅舎は1991年に完成しました。2008年にはICカード「nimoca」の使用が開始され、利便性が向上しました。駅ナンバリングが導入されたのは2017年で、2019年には太宰府天満宮をイメージしたリニューアルも行われました。

駅構造

太宰府駅は、頭端式の3面2線を有する地上駅です。構造的には2つの線に挟まれた3つのホームがあり、中央のホームは乗車専用、両側のホームは降車専用となっています。この構造は、1965年にホームを増設したことに起因しています。駅舎はりんごのような外観で、中二階からホームにほぼ段差なしでアクセスできるスロープがあります。ただし、4番ホームの一部には階段があります。改札は駅前広場に面して2つあり、通常の窓口は北側の改札口から利用できます。

利用状況

2022年度のデータによれば、太宰府駅の1日平均利用客数は11,658人であり、これは西鉄の駅の中では第17位に相当します。観光名所の近くに位置するため、観光客や地元の人々に利用されています。

駅周辺

太宰府駅は、太宰府市の北東部に位置し、観光案内所も設けられています。太宰府天満宮、太宰府天満宮商店街、だざいふ遊園地、九州国立博物館など、多くの観光地へアクセスが良好です。また、近隣には多くの学校や金融機関もあり、生活の利便性が高いエリアです。周辺の交通網も整備されており、バス路線が豊富で地域内の移動にも便利です。

太宰府駅は、歴史的な背景を持ち、観光スポットへのアクセスが良い優れた交通拠点であり、訪れる価値が高い駅となっています。

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