太田資愛

太田資愛（おおた すけよし）

太田資愛は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した大名であり、遠江国掛川藩の第2代藩主です。掛川藩太田家の6代目にあたります。官位は従四位下、摂津守、備中守、侍従を授けられました。

生涯

先代藩主である太田資俊の次男として生まれました。幕府においては、奏者番、寺社奉行、若年寄、京都所司代、そして老中といった要職を歴任しました。藩主としては、学者である松崎慊堂を藩の顧問として招き、学問や文化の振興にも尽力しました。

文化2年（1805年）2月17日、67歳でこの世を去りました。跡目は次男の太田資順が継ぎました。墓所は静岡県三島市玉沢の妙法華寺にあり、戒名は「大隆院殿道一日敞大居士」です。

年表

1739年（元文4年）：誕生
1763年（宝暦13年）：掛川藩を襲封
1768年（明和5年）：奏者番に就任
1775年（安永4年）：寺社奉行を兼務
1781年（天明元年）：若年寄に就任
1789年（寛政元年）：京都所司代に就任
1793年（寛政5年）：老中に就任
1801年（享和元年）：老中を辞任
1805年（文化2年）：2月17日、死去。享年67歳

系譜

父母
父：太田資俊
正室
鏐姫：牧野忠利の養女
子女
長男：太田資武
次男：太田資順（生母は側室）
四男：太田資言（生母は側室）
娘：太田正子（土屋泰直正室、後に木下俊懋正室）

関連事項

* 寛政の遺老


太田資愛は、幕府の要職を歴任した政治家としての側面と、文化人を招いて藩の発展に貢献した一面を持ち合わせていました。彼の生涯は、江戸時代中期から後期にかけての大名、そして幕閣の一員としての役割を理解する上で重要な手がかりとなります。

もう一度検索