太郎山 (長野県上田市)

太郎山

太郎山は、長野県上田市と埴科郡坂城町の境界に位置する標高1,164mの山です。上田盆地の北端に位置し、その美しい姿は地域住民に深く愛されています。

概要

東信地方、特に上田市民にとって太郎山は特別な存在です。市内の小中学校や長野県上田高等学校の校歌にもその名が登場するなど、「上田市民の山」として親しまれています。山頂近くには、古くから養蚕の神として信仰を集めてきた太郎山神社が鎮座しており、上田市の文化財に指定されています。

山頂付近からは、上田市街地を一望でき、千曲川の流れや、遠くには富士山や八ヶ岳などの山々を望むことができます。この素晴らしい眺望が評価され、関東の富士見百景にも選ばれています。また、上信越自動車道の太郎山トンネルが山体を貫通しており、トンネルの名前は、この太郎山に由来しています。

地質は主に緑色凝灰岩で構成されており、その中に流紋岩や黒色泥岩がレンズ状に分布しているのが特徴です。

春や秋の変わりやすい天気の日には、太郎山から西方約2.5kmに位置する虚空蔵山との間の稜線で、坂城町から上田盆地へ層雲が流れ込む「逆さ霧」と呼ばれる珍しい現象が発生することでも知られています。

登山コース

太郎山には、主に2つの登山コースがあります。

表参道コース: 登り約1時間30分
裏参道コース: 登り約1時間

登山口へのアクセス

表参道登山口: 国道18号上田バイパス新田交差点から北へ車で約5分。
裏参道登山口: 表参道登山口から一度左折し、さらに車で約10分。

近隣の山

太郎山の周辺には、以下の山々があります。

虚空蔵山: 大河ドラマ『真田丸』に登場した虚空蔵山城があった山。
東太郎山
* 大峯山

太郎山は、その美しい自然と歴史、そして市民に愛される存在として、上田地域において重要な役割を果たしています。登山や観光を通じて、その魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

もう一度検索