太陽曰く燃えよカオス

「太陽曰く燃えよカオス」は、2012年5月23日にDIVE II entertainmentから発売された、後ろから這いより隊Gのシングルです。この楽曲は、テレビアニメ『這いよれ! ニャル子さん』のオープニングテーマとして使用され、一度聴いたら忘れられない中毒性の高いメロディと、クトゥルー神話をモチーフにしたカオスな歌詞が特徴です。

楽曲について

この曲は、ニャル子（阿澄佳奈）、クー子（松来未祐）、暮井珠緒（大坪由佳）の3人からなるユニット、後ろから這いより隊Gによって歌われています。カップリング曲「黒鋼のストライバー」は、八坂真尋（喜多村英梨）と余市健彦（羽多野渉）からなるユニット、後ろから這いより隊Bが担当しています。「黒鋼のストライバー」は、劇中劇『黒鋼のストライバー』の主題歌として使用されました。

「太陽曰く燃えよカオス」は、ドイツのグループ・ジンギスカンの楽曲「Dschinghis Khan」をイメージして作られています。阿澄佳奈さんはこの曲を「邪神感を味わえるカオスな感じの楽曲」と評し、松来未祐さんは歌詞がクトゥルー神話的であると述べています。

hotexpressの平賀哲雄さんは、「展開は激しいのだが、その声が脱力系なもんだから、ふわふわした心地のままはしゃげる新型パーティーチューンだ」と評しました。音楽家のmanzoさんは、広告理念に沿った反復性、ディスコサウンド、伝統芸能の組み合わせの妙に感銘を受けたと語っています。

社会現象

特に印象的なのは、「うー!にゃー!」というフレーズです。楽曲を知らない人でもこのフレーズだけは聞いたことがあるというほど、大きな反響を呼びました。「うー!にゃー!」をAA化したものがネット上で大流行し、2012年度のネット流行語大賞で銀賞を受賞するほどでした。

リリースとチャート

シングルはCD+DVD、CDの2形態でリリースされ、CD+DVDにはオープニングのプロモーション映像やノンテロップオープニング、キャラクター紹介映像などが収録されたDVDが同梱されています。ジャケットは、キャラクターデザイナーの滝山真哲さんによって、ニャル子、クー子、暮井珠緒がジャンプしている様子が描かれています。

2012年6月4日付のオリコン週間シングルチャートでは7位を獲得し、初動売上は2.5万枚を記録しました。

受賞

2012年10月には、第17回アニメーション神戸賞主題歌賞（ラジオ関西賞）を受賞しました。ラジオ関西『青春ラジメニア』パーソナリティの岩崎和夫さんは、「アニソンの良さの一つに、口ずさめ、唄ってアニメを思い出し、その時代を思い出すというのがある」と述べ、この曲の記憶に残るメロディーと畑亜貴さんの歌詞を高く評価しました。

2019年3月1日には、ソニー・ミュージックエンタテインメントの「平成アニソン大賞」で作詞賞（2010年 - 2019年）に選出されています。

カバー

「太陽曰く燃えよカオス」は、多くアーティストによってカバーされています。

畑亜貴 - アルバム「AKI HATA ANISON COVERS」
松下唯 - アルバム「スクールガール・アンセム〜学園アニソン集」
岡本未夕（高木美佑） - テレビアニメ『Wake Up, Girls!』劇中歌
福原香織とRAB - アルバム「売れたい！」
鈴木このみ - シングル「This game」初回限定盤
ハロー、ハッピーワールド!［弦巻こころ（伊藤美来）］ - ゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』

「太陽曰く燃えよカオス」は、そのキャッチーなメロディと独特な世界観で、アニメファンのみならず多くの人々を魅了し続ける楽曲です。

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