奇跡の旅2/サンフランシスコの大冒険

『奇跡の旅2／サンフランシスコの大冒険』：大都会での新たな冒険

1996年に公開された『奇跡の旅2／サンフランシスコの大冒険』（原題：Homeward Bound II: Lost in San Francisco）は、1993年の大ヒット作『奇跡の旅』の続編として制作された家族向け映画です。日本での劇場公開はありませんでしたが、WOWOWでの放送や、日本語吹き替え版VHS、DVDのリリースにより、多くの日本人に親しまれてきました。

前作で家族と無事に再会した犬と猫たちは、本作で再び困難に直面します。シーバー一家との旅行中にブルドックのチャンスがはぐれてしまい、老犬シャドーと猫のサシーは彼を追ってサンフランシスコへと足を踏み入れます。広大な大都会サンフランシスコは、田舎育ちの彼らにとって未知の世界。人間を信用しない街の犬たちや、様々な危険が待ち受けています。

サンフランシスコの街で、チャンスは野良犬のディライラと出会い、恋に落ちます。都会でのデートや、スリリングな冒険を繰り広げる中、彼らは犬を研究所に売り飛ばすペットハンターに捕まってしまう危機に瀕します。仲間たちと協力してハンターたちを撃退しますが、今度は野良犬たちに囲まれるなど、次々と困難に遭遇します。

幾多の困難を乗り越え、ついに家族と再会を果たした3匹。しかし、チャンスは冒険の疲れからか元気がありません。そんな彼を励ますように、ディライラが現れます。この出会いは、チャンスの心に新たな希望を灯し、物語に温かい余韻を残します。

本作は、前作と同様に動物たちの視点から物語が展開されます。人間社会の複雑さや動物たちの葛藤、そして友情や愛情が丁寧に描かれており、大人も子供も楽しめる作品となっています。サンフランシスコの美しい街並みや、動物たちのコミカルな行動は、見ている者を魅了することでしょう。

スタッフ・キャスト

監督にはデヴィッド・R・エリス、製作はバリー・ジョッセンが務め、原作はシーラ・バーンフォードによるものです。脚本はクリス・ホーティとジュリー・ヒックソンが担当。さらに、ジャック・コンロイによる撮影、ブルース・ブロートンによる音楽、そしてピーター・バーガーとマイケル・A・スティーヴンソンによる編集など、豪華なスタッフ陣によって制作されました。

日本語吹き替え版では、多くのベテラン声優陣が参加しており、彼らの高い演技力によって、動物たちの感情がより深く伝わってきます。演出は松岡裕紀、翻訳は佐藤恵子、録音・調整はオムニバス・ジャパン、録音制作は東北新社、日本語版制作はDISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.と、制作に関わったスタッフたちの努力も光る作品です。

『奇跡の旅2／サンフランシスコの大冒険』は、動物たちの冒険を通して、家族愛や友情の大切さを改めて感じさせてくれる、心温まる作品です。美しいサンフランシスコの街並みを背景に、犬と猫たちの感動的な物語をぜひお楽しみください。様々な困難を乗り越え、成長していく動物たちの姿は、きっとあなたの心に深い感動を与えてくれるでしょう。 この作品は、ディズニー公式ウェブサイトやDisney+、その他動画配信サービスなどで視聴可能です。また、allcinemaやIMDb、TCM Movie Databaseといった映画情報サイトでも詳細な情報を確認できます。

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