オムニバス・ジャパンとは？意味をやさしく解説

株式会社オムニバス・ジャパンについて

株式会社オムニバス・ジャパン（OMNIBUS JAPAN INC.）は、日本に拠点を置き、ポストプロダクション及びコンピュータグラフィックス、VFXの制作を提供する企業です。この会社は1987年に、カナダ・トロントに本社を構えるオムニバス社と、東北新社との契約により設立されました。設立当初から、カナダのオムニバス社は経営的な問題から倒産しましたが、契約の過程で東北新社の提案により「オムニバス」というブランド名は継続して使用され、今日に至っています。

企業の成り立ちと沿革

オムニバス・ジャパンは、もともと東北新社グループの一員としてスタートし、技術面での役割を担ってきました。その後、テレビテクニカという関連会社との合併を経て、社名が統一されました。業界内では略称として「オムニ」や「OJ」と呼ばれることが一般的です。これまでの活動を通じて、多数の映画やCM制作に携わっており、特にエンターテインメントの分野での存在感は大きいです。また、かつては3DCGソフト「Prisms」（現：Houdini）の取り扱いも行っていましたが、最近ではその運営からは手を引いています。

2012年12月からは、東北新社グループの声優事務所「オフィスPAC」の運営も始まり、声優業界への貢献も進めています。

事業所

オムニバス・ジャパンは、東京に複数の拠点を持っています。主な事業所は次の通りです：

- CREATORS HUB @ Akasaka（赤坂7-9-11）: 本社所在地。
- CREATORS HUB @ Sampunzaka（赤坂7-6-40）: 赤坂ビデオセンターの近く。
- CREATORS HUB @ TFC（赤坂4-8-10）: 東北新社本社の近くに位置。
- CREATORS HUB @ Shimbashi（西新橋1-17-1）: 外堀通り沿い。
- CREATORS HUB @ Shibuya（渋谷区神山町7-12）: 2020年にオープン。

映画制作

オムニバス・ジャパンは、これまで数多くの映画制作に参加してきました。以下は代表的な作品の一部です：

- 『機動警察パトレイバー 2 the Movie』（1993年）
- 『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊|GHOST_IN_THE_SHELL___攻殻機動隊』（1995年）
- 『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に|新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air_まごころを、君に』（1997年）
- 『陰陽師』『陰陽師II』（2001年、2003年）
- 『告白』（2010年）
- 『宇宙兄弟』（2012年）
- 『四月は君の嘘』（2016年）
- 『刀剣乱舞』（2019年）
- 『犬鳴村』（2020年）

映画だけでなく、多数のCMやテレビ番組の制作にも携わっていますので、その活動は多岐にわたります。

まとめ

株式会社オムニバス・ジャパンは、ポストプロダクションやVFXの分野で日本国内外に影響を与えている企業です。この会社が創り出す作品は、アニメや映画といったエンターテインメントの枠を越えて、多くの人に楽しさや感動を提供し続けています。企業としての経験豊富な技術と、業界での強力なネットワークを持つオムニバス・ジャパンは、今後もその存在感をさらに強めていくことでしょう。

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