奈良交通吉野営業所

奈良交通吉野営業所の概要

奈良交通吉野営業所（ならこうつうよしのえいぎょうしょ）は、奈良県吉野郡大淀町檜垣本に位置していた、奈良交通のバス営業所でした。この営業所は主に大和八木駅、下市口駅、大和上市駅への路線を担当していました。周辺にはバス停留所「大淀バスセンター」があり、地域の交通の要所として機能していました。しかし、2012年に葛城営業所に統合され、吉野営業所は正式に廃止されました。この統合の結果、廃止後も存在が続く形となり、葛城営業所吉野車庫として運営されています。

沿革

吉野営業所の歴史は次の通りです。

• - 1965年8月: 大淀バスセンターが開設され、地域交通網が強化されました。
• - 2009年3月: 大淀バスセンターの改修工事が開始され、待合所の機能向上が図られました。
• - 2009年4月: 改修工事が完了し、新装なった待合所が利用開始されました。
• - 2012年10月1日: 葛城営業所に統合され、営業所は消滅しました。

周辺環境

奈良交通吉野営業所の周囲には、近鉄下市口駅や近鉄越部駅、大淀町役場、国道169号線が位置し、地域の公共交通のアクセスポイントとなっていました。このため、吉野営業所は地域住民にとって重要な交通手段を提供していました。

統合前に撤退および廃止された路線

吉野営業所では、いくつかの路線が統合前に撤退または廃止されました。その一部を紹介します。

1. 南大和ニュータウン線: 土田、南大和三丁目を経由する路線でしたが、2006年10月1日に八木下市線に編入され、運行区間が拡大され系統番号も変更されました。
2. 入之波線: 湯盛温泉杉の湯から入之波温泉を結ぶ路線で、自由乗降が設定されていましたが、2006年10月1日に廃止されました。利用者が減少し、途中経由地の変更に伴い、廃止後は地域のコミュニティバス『やまぶきバス』が運行されています。
3. 杉の湯柏木線: 湯盛温泉杉の湯から柏木を結ぶ路線で、こちらも2006年10月1日をもって廃止されました。
4. 黒滝線: 岩森、黒滝案内センターを経由する路線も同日の廃止となり、全区間で自由乗降が可能でした。

大淀バスセンター

営業所内には「大淀バスセンター」というバスターミナルが併設されており、各方面へのアクセス地点として多くの路線が発着していました。主なバス乗り場は以下のようになっていました。

• - 1番乗り場: 八木駅行き、複数の経由地を持つ便が運行されていました。
• - 2番乗り場: 下市口駅行きの便が発着しました。
• - 3番乗り場: 洞川温泉行きの急行便や通常便が運行されていました。

さらに、奈良交通の路線運行だけでなく、大淀町のふれあいバスも多様な地域へのアクセスを提供していました。

参考文献

• - 奈良交通編『奈良交通のあゆみ 発足50周年記念』
• - 奈良交通グループホームページ
• - 駅すぱあとWindows用CD-ROM

奈良交通吉野営業所の役割は地域交通の要として大きな影響を持ちましたが、その運営は葛城営業所に統合され、地域のバス路線は新たな運営に引き継がれています。

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