大淀町

大淀町：アクセス至便な自然豊かなベッドタウン

奈良県吉野郡の中部に位置する大淀町は、吉野川右岸に広がる町です。古くから過疎化が課題とされてきた吉野郡において、大淀町は近鉄大阪阿部野橋駅から約1時間でアクセスできるという立地条件を活かし、近年ではベッドタウンとしての顔も持ち合わせています。そのため、近年は宅地開発が進み、人口増加や官公庁の集積が進み、吉野郡の中核都市としての役割を担っています。しかしながら、2000年をピークに人口減少が続いており、地域課題として取り組む必要のある問題となっています。

地理

紀伊半島のほぼ中央に位置する大淀町は、北部に竜門山地、南に吉野川という自然豊かな環境に恵まれています。町域の大部分は丘陵地ですが、吉野川沿いは比較的平坦な地形が広がり、中心市街地として発展しています。西部には大阿太高原が広がり、独特の景観を見せています。

隣接自治体

大淀町は、御所市、五條市、吉野[[町]]、下市[[町]]、高取町と隣接しています。これらの自治体との連携も、地域発展において重要な要素となっています。

歴史

町名の由来

明治時代の町村制施行時に、大淀町は現在の地名に改称されました。町名の由来は諸説ありますが、有力な説として、旧村名「大北」の「大」と、旧地名「下渕」の「淀」を組み合わせたという説があります。また、万葉集に詠まれた「大川淀」にちなんで名付けられたという説もあります。

沿革

1889年（明治22年）の町村制施行により、大淀村として発足。その後、1921年（大正10年）に町制を施行して大淀町となりました。その後も周辺地域との合併や編入を経て、現在の町域を形成しています。2004年には吉野郡八町村による合併協議がありましたが、住民投票の結果、大淀町は合併に反対し、計画は白紙となりました。

行政

大淀町の行政は、町長を首長とする町長制を採用しています。町議会は12名の議員で構成されており、様々な会派が議決に参加しています。また、国政選挙区は奈良3区、県政選挙区は吉野郡選挙区となります。

産業・経済

大淀町は、下市口駅から大阪阿部野橋駅まで約1時間というアクセス利便性を活かし、ベッドタウンとしての機能を強化しています。また、下市[[町]]や奥吉野への玄関口としての役割も果たしており、観光客の増加にも貢献しています。西部の大阿太高原は梨の産地として有名で、収穫時期には近鉄の臨時列車が運行されるなど、地域経済を支えています。その他、柿や茶などの特産品もあり、農業も盛んです。

金融機関

町内には、南都銀行、りそな銀行などの金融機関、および多数の郵便局が設置されています。

その他産業

LaQ（ブロック玩具）の製造販売を行うヨシリツ社など、地域産業も発展しています。

人口

2007年10月1日現在の人口は約19,831人です。2002年から2007年にかけては人口減少傾向が見られます。

生活

文化・コミュニティ施設

大淀町には、文化会館、公民館、図書館などの文化施設が整備されており、地域住民の交流の場となっています。また、杉本記念文化センターや児童センターなども存在します。

ゴミ処理

南和広域衛生組合がゴミ処理を担当しています。

斎場

町営斎場が設置されています。

安全

警察

奈良県警察吉野警察署が管轄しており、町内に複数の交番・駐在所が設置されています。

消防

奈良県広域消防組合大淀消防署が管轄しています。

医療

南奈良総合医療センターや南和病院など、医療機関も整備されています。

教育

高等学校・特別支援学校

奈良県立奈良南高等学校大淀学舎、奈良県立大淀養護学校があります。

中学校

大淀町立大淀中学校

小学校

大淀町立大淀桜ヶ丘小学校、大淀町立大淀緑ヶ丘小学校、大淀町立大淀希望ヶ丘小学校があります。

交通

鉄道

近畿日本鉄道吉野線が町内を走っており、薬水駅、福神駅、大阿太駅、下市口駅、越部駅、六田駅が利用可能です。JR和歌山線も町内を通過していますが、駅はありません。

バス

奈良交通が運行する路線バスと、無料のコミュニティバス「大淀町ふれあいバス」が運行しています。

道路

国道169号、国道309号、国道370号、および複数の県道が町内を通っています。道の駅吉野路大淀iセンターもあります。

観光

大阿太高原、世尊寺、吉野川など、観光資源も豊富です。鮎釣りなども楽しめます。

著名な出身者

政治家、実業家、文化人など、多様な分野で活躍する著名な出身者が多数います。

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