奈良県立橿原公苑

奈良県立橿原公苑

奈良県橿原市にある運動公園、奈良県立橿原公苑。通称「橿原公苑」として親しまれています。

概要

橿原公苑は、1940年に橿原神宮外苑に開設された橿原道場を前身とし、1952年に開設されました。畝傍山の東側に位置し、豊かな自然に囲まれた環境が特徴です。園内には、野球場、陸上競技場、体育館などの運動施設が充実しており、高校野球奈良県予選をはじめ、様々な競技大会や市民のスポーツ活動の場として利用されています。また、2002年のサッカーワールドカップ・チュニジア代表のキャンプ地や、1984年のわかくさ国体、2009年の近畿まほろば総体の競技会場としても使用されました。

施設

公苑本館：事務室、会議室（大1・小2）、宿泊室（10部屋）を備えています。
橿原公苑野球場（さとやくスタジアム）：10,000人収容可能。高校野球奈良県予選の本会場として使用されます。命名権により「さとやくスタジアム」の名称が付けられています。
橿原公苑陸上競技場：5,000人収容可能。2002年ワールドカップのチュニジア代表キャンプ地となりました。
体育館（ジェイテクトアリーナ奈良）：第1体育館と第2体育館があります。第1体育館は命名権により「ジェイテクトアリーナ奈良」の名称が付けられています。トレーニング室も併設。
テニスコート：全天候型4面を備えています。
柔剣道場：木造平屋の建物です。
弓道場：1953年に第一回全日本学生弓道選手権大会が開催されました。
相撲場：
多目的広場：

交通アクセス

近鉄橿原線「畝傍御陵前駅」から徒歩約5分
近鉄橿原線または近鉄南大阪線・吉野線「橿原神宮前駅」から徒歩約5分
南北2箇所に約200台分の駐車場あり

周辺施設

橿原神宮（神武天皇陵・畝傍山）
奈良県立橿原考古学研究所と附属博物館

用地交換計画と現状

2031年の第85回国民スポーツ大会開催に向け、奈良県と橿原市は県立橿原公苑と橿原市営橿原運動公園の用地を全面交換し、大規模スポーツ拠点を整備する計画を進めていました。しかし、橿原市議会の特別委員会で反対多数となり、等価交換による一体整備は断念されました。

その後、2022年10月に改めて奈良県と橿原市の間で新たなスポーツ拠点整備のための協議に関する覚書が締結され、一体整備に向けた協議が再開されました。しかし、2023年4月の統一地方選挙で奈良県知事に就任した山下真氏は、既存施設の改修で対応する方針を示しており、計画の先行きは不透明な状況となっています。2024年1月には、橿原公園の体育館を多目的アリーナへ改築する方針が示され、奈良国スポの総合開会式会場としての活用も検討されています。また、野球場と陸上競技場も改修される予定です。

まとめ

橿原公苑は、長年にわたり地域のスポーツ振興に貢献してきた運動公園です。今後の施設改修や新たなスポーツ拠点整備に関する動向が注目されます。

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