奈良県道・三重県道782号上笠間八幡名張線

奈良県道・三重県道782号上笠間八幡名張線

奈良県道・三重県道782号上笠間八幡名張線は、奈良県宇陀市から三重県名張市に至る一般県道です。この道路は宇陀市の室生上笠間から名張市の西田原までの区間を結び、全長は3.659キロメートルです。ここでは、路線の概要、歴史、地理、利用状況について詳述します。

概要

この県道は、奈良県道・三重県道781号都祁名張線との交点である室生上笠間を起点とし、美野原橋南詰交差点で国道368号と交差する西田原で終点を迎えます。この路線は、奈良県と三重県を繋ぐ重要な交通路の一つです。

歴史

奈良県道・三重県道782号は、1961年（昭和36年）2月1日に奈良県道116号上笠間八幡名張線として認定され、当初は三重県側で県道690号沿いに延びていました。2008年には三重県側での終日通行止めがあり、路線の改良工事が実施されました。この改良工事は2009年7月24日に完了し、名張市八幡地区での通行が再開されました。その後、2025年には名張市薦生において210メートルのバイパスが開通する予定です。

路線状況

重複区間

この路線の途中には三重県道80号奈良名張線が重複しており、名張市内ではスムーズな交通が促進されています。

道路施設

路線にはいくつかの橋梁が存在しており、名張市内には名張川を渡る「薦生橋」と小波田川を渡る「柏尾橋」があります。これらの橋は、交通の便を大いに改善しています。

利用状況

この道路は、宇陀市営有償バス室生北部線や三重交通の名張山添線など、地域の公共交通機関も利用されています。特に、宇陀市の上笠間から下笠間へのバス路線は、利用者にとって重要な移動手段となっています。

地理

奈良県宇陀市を出発し、笠間川に沿って北東へ進みます。三重県に入ると、名張川や小波田川に沿った東方向への進行が続き、最終的には国道368号との交差点で終点を迎えます。この沿道には、自然景観が広がっており、多彩な地貌が楽しめます。

通過する自治体

• - 奈良県宇陀市
• - 山辺郡山添村
• - 三重県名張市

交差する道路

この道路の沿線には数々の地点があり、特に以下のような観光名所や関連施設があります：

• - JAならけん宇陀東里キャッシュコーナー
• - 永仁磨崖仏（1294年に造立された歴史的な仏教石像）
• - 毛原神社
• - 毛原廃寺跡（伝説に基づく重要な歴史的遺跡）
• - 八柱神社
• - 薦原簡易郵便局（2009年に営業再開されました）
• - 名張市立薦原小学校
• - 薦原公園
• - 八幡工業団地
• - コクヨ三重工場（1993年に開業）
• - 名張東田原郵便局

この県道は、地元の歴史や文化を感じるための重要なルートであり、地域住民や訪問者にとっても利用価値のある道です。

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