奈良県道125号橿原神宮公苑線

奈良県道125号橿原神宮公苑線

奈良県道125号橿原神宮公苑線は、奈良県橿原市久米町を起点・終点とする、全長2.6kmの一般県道です。この道路は、近鉄橿原神宮前駅から奈良県立橿原公苑を周回する形で、橿原神宮への参拝道の一部としても機能しています。

概要

この県道は、橿原神宮の表参道および裏参道の一部を形成しており、畝傍山の東側山麓に位置しています。市民の憩いの場として親しまれているだけでなく、歴史的な背景も持ち合わせています。特に、奈良県道161号畝傍御陵前停車場四条線と合わせて「畝傍山山麓の道」として、1987年に日本の道100選に選ばれました。

歴史

県道125号の歴史は、1940年の橿原神宮紀元2600年記念事業に遡ります。この際、全国から集まった多くの奉仕員によって、橿原神宮の参拝道として築造されました。この整備の際に、2車線の車道と両側5mの歩道が設けられ、沿道には500種にも及ぶ樹木が植えられました。これらの樹木は全国からの寄進によるもので、1994年には「新・日本街路樹100景」にも選ばれるなど、美しい景観を作り出しています。

路線状況

近鉄橿原神宮前駅から橿原神宮を経由し、橿原森林遊苑に沿って北へ向かう道は、奈良県道161号線と接続し、通称「表参道」と呼ばれています。また、畝傍御陵前駅から近鉄橿原線に沿って橿原神宮に至る道路は、「北参道」あるいは「裏参道」として知られています。表参道の緑豊かな歩道は、散策やジョギングを楽しむ人々に安らぎを与えています。

地理

奈良盆地南部に位置する畝傍山の東側に沿って、県道125号は平坦で比較的直線的な線形を描き、奈良県立橿原公苑を周回しています。橿原公苑は、県民の体力向上とスポーツ振興を目的として整備された施設で、体育館、陸上競技場、弓道場、野球場、テニスコートなどが設置されています。また、周辺は橿原遺跡として知られ、道路建設時に出土した縄文時代以降の遺物を展示する奈良県立橿原考古学研究所付属博物館も近接しています。

通過する自治体

奈良県
橿原市

主な接続路線

奈良県道161号畝傍御陵前停車場四条線
国道24号

沿線施設

近鉄橿原神宮前駅
橿原神宮
奈良県立橿原公苑
奈良県立橿原公苑野球場
奈良県立橿原公苑陸上競技場
畝傍山
* 奈良県立橿原考古学研究所付属博物館

まとめ

奈良県道125号橿原神宮公苑線は、橿原市の歴史と自然を感じられる道路です。美しい景観と歴史的背景を持ち、地域住民にとって重要な役割を果たしています。散策やジョギングを楽しむだけでなく、歴史や文化に触れることができる魅力的な場所です。

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