奥仲哲弥

奥仲哲弥医師：肺がん治療のパイオニア

奥仲哲弥医師は、日本の呼吸器外科をリードする医師の一人です。山王病院呼吸器センター長として、数多くの患者を治療してきた実績を持ち、医学博士の学位も取得しています。特に、肺がんの低侵襲治療における専門性が高く評価されており、その卓越した技術と経験から、全国から多くの患者が彼の診察を求めて訪れています。

輝かしい経歴と専門性

東京医科大学卒業後、同大学院で医学博士号を取得。その後、米国ケースウェスタンリザーブ大学に留学し、国際的な視野と高度な医療技術を習得しました。帰国後は東京医科大学第一外科講師を経て、2003年に山王病院呼吸器センター長に就任。2007年には同院副院長にも昇進し、その高い能力とリーダーシップを証明しています。2017年からは国際医療福祉大学医学部呼吸器外科教授も兼任し、後進の育成にも力を注いでいます。

奥仲医師の専門は肺がん治療です。3500例を超える手術実績を誇り、その多くは低侵襲手術です。胸腔鏡手術や、早期中心型肺がんに対する内視鏡的レーザー治療においては、国内でもトップクラスの実績を誇ります。手術のみならず、化学療法や放射線療法にも精通し、患者一人ひとりの状態に最適な包括的な治療を提供することに尽力しています。診断から緩和ケアまで責任を持って医療を提供する姿勢は、患者からの信頼を厚く集めています。

研究、教育、そして社会貢献

国際医療福祉大学医学部呼吸器外科教授として、奥仲医師は次世代の医師育成にも貢献しています。肺がんや縦隔腫瘍に関する研究にも積極的に取り組み、低侵襲手術技術の向上に努めています。

数多くの論文を発表しており、その研究成果は国際的にも高く評価されています。主な研究テーマは光線力学的治療（PDT）や肺がんの早期発見・治療法の開発です。代表的な論文として、『Early detection of bronchial lesions using system of autofluorescence endoscopy』や『A clinicopathological Study resected adenocarcinoma less than 2 cm in size』などがあります。これらの研究は、肺がん治療の進歩に大きく貢献しています。

社会貢献活動にも熱心に取り組んでおり、禁煙啓発活動、特に若年層を対象とした教育プログラムの開発・展開に力を注いでいます。講演会やメディア出演を通して、がん予防に関する知識の普及にも貢献しています。

多数の資格・専門医資格、学会役職

奥仲医師は、数多くの資格と専門医資格を保有しています。

日本外科学会認定外科専門医
日本呼吸器外科学会認定呼吸器外科専門医
日本呼吸器内視鏡学会認定気管支鏡専門医・指導医
日本レーザー医学会認定指導医
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本癌治療学会認定教育医

また、複数の学会で重要な役職を担っています。

日本レーザー医学会理事
日本光線力学学会理事
日本呼吸器外科学会評議員
日本呼吸器内視鏡学会評議員

メディア出演と著書

数々のメディアにも出演し、一般の方々にも分かりやすく医療情報を伝えています。代表的な番組には、TBS「サンデージャポン」、NHK Eテレ「きょうの健康」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などがあります。ラジオ番組への出演も多いです。

また、一般向けに分かりやすく書かれた著書も多く出版されており、呼吸法や健康に関する情報を広く発信しています。代表的な著書には、『不調の9割は「呼吸」と「姿勢」でよくなる！』、『怖い肺炎にならない！させない！』などがあります。これらの著書は、多くの人々の健康増進に貢献しています。

奥仲哲弥医師は、高い医療技術と倫理観、そして社会貢献への強い意志を併せ持つ、まさに現代の医療を代表する医師と言えるでしょう。

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