奥尻島分屯基地

奥尻島分屯基地について

奥尻島分屯基地（JASDF Okushiritou Sub Base）は、北海道奥尻郡奥尻町字湯浜に所在する航空自衛隊の基地です。この基地は、三沢基地の分屯基地として機能しており、奥尻島における防衛活動の重要な拠点となっています。

基地の概要

奥尻島分屯基地には、主に以下の部隊が配置されています。

第29警戒隊：北部航空方面隊隷下の部隊で、レーダーサイト（J/FPS-4|J_FPS-4）を運用し、周辺空域の警戒監視を行っています。このレーダーサイトは地上電波測定装置も併設しており、高度な情報収集能力を持っています。
第3収集隊：作戦情報隊隷下の部隊で、電波情報を収集する任務を担っています。基地の重要な情報収集活動を支えています。
奥尻係：情報本部隷下の東千歳通信所に所属し、通信に関する業務を担当しています。

基地の司令は、第29警戒隊長が兼務しています。

過去の災害派遣活動

1993年7月12日に発生した北海道南西沖地震では、奥尻島分屯基地は地震発生直後に近傍災害派遣を発令し、救援活動に尽力しました。具体的には、以下のような活動を行いました。

救出活動：崩壊したホテルからの救出活動を行い、人命救助に貢献しました。
消火・救助活動：青苗地区での消火活動や、負傷者の救助活動を実施し、被災者の安全確保に努めました。
医療支援・食料提供：負傷者に対して医療支援を行い、食料を提供することで、被災者の生活を支援しました。

また、この地震によりレーダーサイトが損傷したため、復旧までの間はE-2C早期警戒機による防空支援が行われました。

関連情報

航空自衛隊の基地一覧：航空自衛隊が保有する他の基地に関する情報も参照できます。
レーダーサイト：J/FPS-4|J_FPS-4レーダーサイトに関する詳しい情報も参照可能です。
奥尻島：奥尻島に関する情報も参照可能です。

外部リンク

第２９警戒隊｜防衛省 航空自衛隊：防衛省航空自衛隊の公式ウェブサイトで、第29警戒隊に関する情報を確認できます。

奥尻島分屯基地は、奥尻島の防衛だけでなく、過去の災害派遣活動のように、地域社会にも貢献する重要な役割を果たしています。

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