奥山忠信

奥山忠信の業績

奥山忠信（おくやま ただのぶ）は、1950年に宮城県で生まれた日本の経済学者であり、主に貨幣論を専門として活動しています。彼の学問的なキャリアは東北大学から始まり、1974年に経済学部を卒業。1978年には博士前期課程を修了した後、1984年には博士後期課程単位取得満期となり、学問の道を歩んできました。

学歴とキャリアの歩み

奥山は、その後1986年から埼玉大学経済学部において専任講師としての職を得、1988年には助教授、1993年には教授に昇進しました。また、1994年から1998年にかけては経済学部長を務め、さらに1998年から2000年には学長補佐として大学運営にも関与しました。彼は2000年には短期間、エディンバラ大学で客員教授として活動し、また2001年にはチュラーロンコーン大学でも教授を務めるなど、海外での経験も豊富です。2006年には上武大学の学長に就任し、2008年からは埼玉学園大学の教授となり、教育界に貢献してきました。

研究と著作

奥山の学術的な貢献はその著書や論文の数々に表れており、特に『貨幣理論の形成と展開 -価値形態論の理論史的考察』や『富としての貨幣』など、彼の研究分野における代表的な著作が評価されています。また、共編著や共著においても、経済学界での彼の存在感は無視できないものです。2008年に出版された『グローバル資本主義と景気循環』を含む、多くの論文や研究が彼の見解を広く知らしめる結果となっています。

主な著書

• - 『貨幣理論の形成と展開 -価値形態論の理論史的考察』 (1990)
• - 『富としての貨幣』 (1999)
• - 『ジェームズ・ステュアートの貨幣論草稿』 (2004)
• - 『金の魅力 金の魔力』 (2002)

論文

彼の論文は、貨幣の理論や価値の形成に関する深い見解を提供します。

• - 「『要綱』における貨幣の論証 -成立史からみた価値形態論の研究」 (1979)
• - 「マルクスにおける貨幣の論証 -『批判』から初版『資本論』へ」 (1980)
• - 「貨幣の本質と機能」 (1993)

経済学界への影響

奥山の研究は、単に学術的な側面に留まらず、経済政策や実務にも影響を及ぼすものであり、特に貨幣に関する理論やその実務的な適用において重要な役割を果たしています。彼の理論は、現代経済における貨幣の役割を再考する機会を提供し、経済学の視座から見ても非常に価値あるものとされています。このように、奥山忠信は日本の経済学界において重要な位置を占める存在であり続けています。

文献や論文を通じて継続的な学びと研究を重ねてきた奥山の功績は、今後も経済学の発展に寄与し続けることでしょう。

もう一度検索