奥山興悦

奥山興悦について

奥山興悦（おくやま こうえつ、1941年3月28日生まれ）は、日本で著名な裁判官、公証人、そして弁護士として知られています。彼のキャリアは数十年にわたり、最高裁判所家庭裁判所調査官研修所長や、釧路地方裁判所長、東京高等裁判所部総括判事といった多くの重要な役職を歴任しました。さらに、彼は瑞宝重光章を受章したことでも知られています。

人物・経歴

奥山の生まれは宮城県の石巻市であり、地元の宮城県石巻高等学校を卒業した後、1964年に東北大学法学部を卒業しました。彼の法曹界への道は1966年に東京地方裁判所で判事補としてスタートし、その後も仙台地方裁判所や最高裁判所事務総局家庭局付などで活動を続けました。

1975年には家庭裁判所調査官研修所の教官に就任し、裁判に関する教育活動にも携わりました。また、1983年から1985年にかけて最高裁判所事務総局家庭局の第一課長を任され、その後、東京地方裁判所の判事としても経験を積みます。司法研修所では民事裁判の教官を務めたほか、法務省司法試験考査委員としても活動しました。

1995年からは釧路地方裁判所長および釧路家庭裁判所長を務め、その後東京高等裁判所部総括判事に昇進しました。2003年からは昭和通り公証役場の公証人となり、2011年には第一東京弁護士会に弁護士として登録されました。また、同年には瑞宝重光章を受章し、その功績が高く評価されました。2015年からは佐藤綜合法律事務所で客員弁護士として活動しています。

裁判における主な業績

奥山氏は、多くの重要な裁判にも関わってきました。たとえば、法廷メモ訴訟の際には原告の請求を棄却したことが知られています。また、国立マンション訴訟など、社会的に関心の高い案件に取り組むこともありました。

著書

彼の専門知識を生かした著作もあり、1969年に発表された共著『判例不動産法 譲渡担保』は多くの法律関係者にとって有用な資料となっています。また、裁判官や弁護士としての経験が彼の執筆にいかに影響を与えているかは、彼の著作を通してうかがい知れます。

まとめ

奥山興悦氏は、日本の法曹界において長いキャリアを持つ法律家であり、その活動は多岐にわたります。裁判所や研修機関での勤務を通じて、多くの法的な問題に貢献してきた彼の存在は、日本の法制度にとって重要なものであると言えるでしょう。

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