奥村又十郎

奥村 又十郎（おくむら またじゅうろう）の生涯と業績

奥村又十郎は、1911年4月3日に福井県で生まれた日本の著名な水産業関係者であり、政治家としても知られています。彼は、福井県立敦賀商業学校を1930年に卒業後、地域の政治活動に参加し、北西郷村会議員として初めての公の舞台に立ちました。彼のキャリアの中で、特に水産業への貢献が際立っています。

衆議院議員への道

1946年、奥村は第22回衆議院議員総選挙に福井県選挙区から立候補し、当選を果たしました。彼の政治活動はここから急速に進展し、1947年の23回総選挙では日本社会党から全県区に出馬しましたが、残念ながら落選してしまいます。その後、1949年に行われた第24回総選挙では民主党から再出馬し、見事に当選を果たしました。これ以降、彼は次々と選挙に成功し、通算で五期にわたり衆議院議員として活躍しました。

議会での役割と貢献

奥村又十郎は、衆議院議員としての活動だけではなく、衆議院大蔵委員長や第2次岸内閣における大蔵政務次官など、さまざまな重要な役職を歴任しました。彼の政治的活動は、主に経済政策や財政問題に焦点が当てられており、特に水産業は彼の関心の中核にありました。

水産業における影響

また、奥村は福井県定置網漁業協同組合の組合長を務めたことからも、地域の漁業振興に大きく貢献したことが伺えます。地域特有の漁業活動を正常化し、地方経済の発展を図るために、彼は努力を惜しまず、福井県漁港協会の会長としてもその影響力を発揮しました。彼はさらに、遺族連合会長や若狭菊酒造の取締役など、さまざまな役職を歴任し、地域社会への貢献を続けました。

人生の最期

1976年11月22日、奥村又十郎は生涯を終えました。その功績は、政治活動だけでなく愛する地元福井の発展に寄与した点においても高く評価されています。彼が残した足跡は、今なお地域の人々の心に息づいており、水産業に対する情熱と政治に対する真摯な姿勢は、後の世代へと受け継がれています。

参考文献

• - 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ、2003年。ISBN 9784816918056
• - 衆議院・参議院『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 衆議院事務局編『第二十三回衆議院議員総選挙一覧』衆議院事務局、1948年。
• - 衆議院事務局編『第24回衆議院議員総選挙一覧』衆議院事務局、1949年。

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