女・おとこ

『女・おとこ』は、1971年10月21日から同年11月18日まで、NET系列（現在のテレビ朝日）で放送されたテレビドラマです。全5話で、毎週木曜日の20時00分から20時56分に放送されていました。

概要

このドラマの最大の特徴は、主演に萩本欽一を迎え、ドラマを生放送で行いながら、視聴者参加型にするという斬新な手法を採用した点です。当時のテレビドラマとしては非常に珍しい試みであり、日本のテレビ黎明期を彷彿とさせるものでした。演出は、後に萩本欽一の代表番組となる『欽ちゃんのどこまでやるの!?』のプロデューサーを務める皇達也が担当していました。しかしながら、その実験的な試みにも関わらず、番組はわずか5回で終了しています。短い放送期間ながらも、テレビ史にその名を刻む作品と言えるでしょう。

出演者

萩本欽一
范文雀
小川知子
寺尾聡
渡辺篤史
江夏夕子
有吉ひとみ
鶴間エリ
林ゆたか
井上順之
ほか

スタッフ

脚本：佐々木守（全話担当）
* 演出：皇達也、関口恭司

ネット局について

当時、関西地区ではNET系列に属していた毎日放送ではなく、独立UHF局のKBS京都（近畿放送）とサンテレビがこのドラマを放送していました。一方、毎日放送は同じ時間帯に、東京12チャンネル（現在のテレビ東京）の『ただ今ヒット中!』を同時ネットで放送していました。このことから、当時のテレビ局の系列や番組編成における複雑な状況が伺えます。

出典

このドラマに関する情報は、『故郷は地球 佐々木守 子ども番組シナリオ集』三一書房、1995年、裏から数えて8頁に記載されています。この書籍は、脚本を担当した佐々木守の作品集であり、貴重な資料となっています。

『女・おとこ』は、短期間で終了したものの、その斬新な試みはテレビ史に特筆されるべきものであり、後世に語り継がれるべき作品と言えるでしょう。

もう一度検索