女必殺拳

映画『女必殺拳』の概要

『女必殺拳』（おんなひっさつけん）は、1974年8月31日に公開された日本のアクション映画です。本作は、山口和彦監督が手がけ、志穂美悦子が主演を務めることで話題となりました。これは女必殺拳シリーズの第一作であり、多くのファンを魅了し続けています。

ストーリー

物語は香港警察の麻薬捜査官・李万青の行方不明から始まります。彼は日本で捜査を行っている最中に消息を絶ってしまいました。署長の毛は、万青の妹である紅竜に捜索を依頼します。紅竜は少林寺拳法の達人であり、犯罪組織に立ち向かう力を持っています。彼女は横浜市に潜入している女捜査官・ファンシンとの接触を指示されます。

ファンシンは紅竜の目の前で危険にさらされ、何者かに連れ去られそうになりますが、腕の立つ男・響が彼女を救います。ファンシンを見失った紅竜は、自身の師匠がいた道場に向かい、協力を仰ぎます。そこで紅竜は、響がファンシンをバレエ教師のしのぶにかくまったことを聞きます。そして、紅竜はファンシンから形見のロケットペンダントを受け取りますが、その直後にファンシンは暗殺者に襲われて命を落とします。

このロケットペンダントは、実は麻薬密輸組織が関与している証拠を秘めていました。セントラル貿易という貿易商社は、ヘアピースの輸入を隠れみのに麻薬を密輸していました。万青がその秘密を知ってしまい、捕らわれることになったのです。証拠をファンシンに託した万青でしたが、しのぶの教室での出来事が彼女の命に関わることとなりました。

絵美は、この証拠を基にセントラル貿易の倉庫を襲撃しようとしますが、失敗します。これにより、角崎は万青の叔父である李玉堂を誘拐し、万青が発見されたとの偽の電話をかけるよう指示します。その結果、紅竜は玉堂宅を訪れ、弑逆される寸前の叔父と対面します。玉堂は、万青が角崎邸の地下に閉じ込められていることを告げ、息を引き取ります。

横浜港からトラックに忍び込み、紅竜は地下施設で麻薬漬けにされた万青を見つけますが、そこで現れた殺し屋に狙われ、万青は救出されます。しかし、その後まもなく、万青は再度襲われ命を落とします。これに激怒した紅竜は、殺し屋を撃退しますが、再び角崎に捕らわれてしまうのです。最終的に、紅竜と共に絵美、しのぶ、響が彼女を救い出し、彼らは力を合わせて角崎一味を打倒します。

キャスト

• - 李紅竜： 志穂美悦子（少林寺拳法の達人）
• - 早川絵美： 早川絵美（新人で道院の門弟）
• - 李万青： 宮内洋（麻薬捜査官、紅竜の兄）
• - 湖城しのぶ： 大堀早苗（響のガールフレンド、バレエ教師）

スタッフ

本作は、監督を山口和彦が務めており、脚本は鈴木則文と掛札昌裕が担当しました。撮影や音楽などの様々なクリエイターが集まり、映画の魅力を引き出しています。たゆまぬ努力の中で、映画『女必殺拳』は多くのアクションファンに愛され続けており、その後のシリーズ展開へとつながっています。

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