女性自身

女性自身（じょせいじしん）

「女性自身」は、光文社から毎週火曜日に発行される女性向けの週刊誌です。1958年に創刊され、当初はアメリカのファッション雑誌「Seventeen」と提携し、主にファッションをテーマにした内容でスタートしました。しかし、売れ行きに苦しみ、次第に皇室に関するニュースや特集へと方針を変更していきました。

歴史と変遷

「女性自身」は、1963年に「OL」（オフィスレディ）という言葉を初めて発表し、それが広まるきっかけとなりました。また、1975年にはファッション誌「JJ」を増刊号から派生させるなど、ファッションとライフスタイルを融合させた編集方針が特徴です。2009年には創刊50周年を迎え、ロゴや装丁の変更を行いました。

しかし、皇室情報において虚偽記事を掲載したことがあり、宮内庁より抗議や記事訂正が要求される事態も発生しています。2013年には、当時の安倍晋三首相の妻である昭恵氏に関する誤報があり、首相自身が訂正を求める事態に至りました。2019年には陰謀論的内容を含むフェイクニュースを掲示し、専門メディアによっても批判が集まりました。

最近の問題

2020年には、新型コロナウイルスに関する誤った情報を掲載し、大きな非難を受けて記事が削除される事態も起きました。また、2023年に発行された号の付録として同封されたバレーボール選手のポスターが肖像権を侵害したとして、日本バレーボール協会から抗議を受ける事態に発展しています。さらに、同年12月には歌手Adoの素顔を公開するという記事が誤報であると否定され、信頼性に問題が生じました。

主な関係者

これまで多くの著名な編集者が「女性自身」に関与しています。初代編集長は黒崎勇氏、続いて井上清氏、櫻井秀勲氏が編集長を務めました。現編集長は田邉浩司氏であり、政治やエンターテインメントに精通したライターたちも在籍しています。例えば、草柳大蔵氏は政治担当、竹中労氏は芸能担当と、多様な視点から記事が作成されています。

掲載作品と影響

「女性自身」では、松本清張や三島由紀夫といった著名な作家の小説やエッセイも多数掲載されています。また、漫画作品も取り上げられ、さまざまなジャンルのコンテンツが楽しめます。発行部数は2004年には52万部を超え、その後も一定の支持を得ていますが、最近では部数が減少してきています。

総括

「女性自身」は、ファッションやトレンドに敏感な女性たちに向けた情報を提供し続けている一方で、記事の信頼性や内容に関する問題も抱えています。これからも変化を続けながら、多くの読者に支持される存在であり続けることが期待されます。

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