女池 (新潟市)

女池（めいけ）

新潟県新潟市中央区に位置する町字、「女池（めいけ）」について解説します。この地名は、かつてこの地に存在したという「男池」と「女池」という二つの池に由来すると伝えられています。現在の行政区分としては、女池一丁目から女池八丁目までの住居表示実施区域と、住居表示がまだ行われていない大字女池の区域に分かれています。郵便番号は950-0941です。

地理と歴史

女池の地域は、新潟市内を流れる信濃川の下流右岸に広がり、広大な鳥屋野潟の北部にも近い砂丘地に位置しています。その歴史は古く、江戸時代の元和9年（1623年）に加賀から来た浪人によって初めて開発されたと記録されています。当初は女池新田として開墾が進められました。

近代に入り、1889年（明治22年）4月1日の市町村合併の際には女池村の大字の一部となり、当初は引き続き女池新田と呼ばれていましたが、1923年（大正12年）には女池と称されるようになりました。さらに、1901年（明治34年）11月1日には周辺村との合併により鳥屋野村の大字となり、戦時中の1943年（昭和18年）5月3日には新潟市に編入され、同市の大字となりました。

かつて、この地域には地名の由来となった女池のほか、男池や蓮潟と呼ばれる池が存在していましたが、高度経済成長期にあたる1955年（昭和30年）以降にこれらの池は順次埋め立てられました。これにより、かつての水辺景観は失われましたが、その跡地には新たな宅地が造成され、住宅地としての整備が進められました。

分立した町字と現代の女池

女池地域からは、近代以降、周辺の発展に伴っていくつかの新しい町字が分立しています。主なものとしては、1977年（昭和52年）に愛宕（あたご）、女池神明（めいけしんめい）、女池西（めいけにし）が、1983年（昭和58年）には女池北（めいけきた）、女池東（めいけひがし）、和合町（わごうちょう）がそれぞれ誕生しました。さらに、2000年（平成12年）11月6日には女池南（めいけみなみ）が、2004年（平成16年）10月18日には女池上山（めいけかみやま）が分立しています。

また、女池本体の区域においても、住居表示の実施が進められています。1994年（平成6年）10月3日には、住居表示実施に伴い女池8丁目が新たに設定されました。これにより、現在では女池一丁目から女池八丁目までの区域で住居表示が実施されており、区画整理が進んでいます。

2007年（平成19年）4月1日に新潟市が政令指定都市に移行した際には、女池は中央区の一部となり、その大字として位置づけられています。

現代の女池は、住宅地としての機能に加え、様々な施設が集まる地域となっています。教育施設としては、新潟市立女池小学校や新潟市立鳥屋野中学校があり、地域の教育を担っています。また、第四北越銀行 女池支店やケーズデンキ 女池インター本店などの商業・金融施設も立地し、住民の生活を支えています。

交通網についても整備が進んでおり、地域内には主要な道路が通っています。特に、交通の要衝である国道8号および新潟バイパスが通り、女池インターチェンジが設けられています。これにより、広域からのアクセスが非常に良好です。また、新潟県道16号新潟亀田内野線も地域を横断しており、地域内の移動や周辺地域との連携を円滑にしています。公共交通機関としては、新潟交通のS5 女池線バス路線が運行されており、市民の重要な足となっています。

女池地域は、北から東回りに、近江、和合町、女池東、女池南、小張木、鳥屋野、女池神明、女池西、女池北、上近江、新和といった町字と隣接しています。これらの地域との連携により、新潟市中央区内での重要な位置を占めています。

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