好きでも嫌いなあまのじゃく

好きでも嫌いなあまのじゃく

『好きでも嫌いなあまのじゃく』（英題：My Oni Girl）は、スタジオコロリドが制作した長編アニメーション映画です。2024年5月24日より劇場公開と同時に、Netflixで世界独占配信されています。

あらすじ

物語の主人公は、山形県に暮らす高校1年生の八ツ瀬柊。彼は周囲に嫌われたくないという気持ちから、頼まれたことをなかなか断れない性格でした。しかし、何をやっても上手くいかず、親友と呼べるような存在もいません。そんなある日、季節外れの雪が降る夏に、柊は母親を探しに人間の世界へやってきた鬼の少女ツムギと出会います。

ツムギは柊とは正反対の性格で、周りの目を気にせず、自分の気持ちに正直に生きる少女でした。そんなツムギに振り回されながらも、柊は彼女と共に旅をすることになります。旅を通して、柊は自分自身と向き合い、成長していく姿が描かれています。

登場人物

八ツ瀬 柊（やつせ ひいらぎ）
声 - 小野賢章
本作の主人公。気弱で頼まれたことを断れない性格。
ツムギ
声 - 富田美憂
本作のヒロイン。母親を探しに人間の世界へ来た鬼の少女。「うまし」が口癖。
しおん
声 - 日髙のり子
ツムギの母親。突然姿を消してしまう。
いずる
声 - 三上哲
ツムギの父親。ツムギを探しに人間の世界へやってくる。
八ツ瀬幹雄（やつせ みきお）
声 - 田中美央
柊の父親。自分の考えを押し付けがち。
御前（ごぜん）
声 - 京田尚子
隠の郷の長。お餅好き。
高橋竜二（たかはし りゅうじ）
声 - 浅沼晋太郎
フリーマーケットに向かう途中で柊とツムギに出会う。
高橋澪（たかはし みお）
声 - 山根綺
フリーマーケットに向かう途中で柊とツムギに出会う。

その他、旅館の女将やカフェの店主など、個性豊かなキャラクターが登場し、物語を彩ります。

舞台

本作の舞台は、山形県米沢市を中心とした地域です。米沢商業高校、小野川温泉、笹野観音堂、山寺日枝神社、花咲山展望台など、実在する場所が多数登場し、美しい風景が物語を盛り上げます。監督の柴山智隆は「雪をテーマにしたい」という思いから、山形県を舞台に選びました。

制作の経緯

監督の柴山智隆は、スタジオジブリで経験を積んだ後、『泣きたい私は猫をかぶる』で監督デビューしました。本作は、『雨を告げる漂流団地』に続く、スタジオコロリドとNetflixの共同制作作品となります。

米沢市は、柴山監督の前作『泣きたい私は猫をかぶる』の舞台である愛知県常滑市と姉妹都市提携を結んでいます。その縁から、本作の制作にあたり、米沢市がロケ協力を行うことになりました。米沢市では、アニメツーリズム誘致に向けた協議会が発足し、市を挙げて本作を盛り上げています。

スタッフ

監督：柴山智隆
脚本：柿原優子、柴山智隆
キャラクターデザイン：横田匡史
音楽：窪田ミナ
制作：スタジオコロリド
主題歌：ずっと真夜中でいいのに。「嘘じゃない」

書籍

本作のノベライズ版も発売されています。

岩佐まもる著、角川文庫
三國月々子（文）・YUME（挿絵）、角川つばさ文庫

外部リンク

公式ウェブサイト
Netflixの作品ページURL'>Netflix

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