如意輪寺 (西東京市)

如意輪寺について

如意輪寺（にょいりんじ）は、東京都西東京市に位置する真言宗智山派の寺院であり、山号は光明山、院号は福生院と称されます。この寺の本尊として祀られているのは大日如来で、京都市東山区に位置する智積院が本山となっています。寺院は広々とした景観の中にあり、地域の信仰の中心として古くから親しまれてきました。

歴史の歩み

如意輪寺の歴史は不動明王を本尊として創建されたことが始まりでしたが、1892年（明治25年）に発生した火災により、当時の本堂や古文書、本尊の不動明王が焼失しました。そのため、寺の具体的な創建年代は明らかではありませんが、現在の観音堂は1776年（安永5年）に建設されており、この建物は火災の際にも無事でした。寺内の墓地には、中興開山として知られる第七世恵定法印の五輪塔が残されており、正保4年（1647年）に示寂の銘が刻まれています。このことから、如意輪寺は約500年の歴史を有する寺院と推定されています。現在の本堂である大日殿は、1976年（昭和51年）に新たに建設されました。

文化財の魅力

如意輪寺は、多くの文化財を保持しており、その一つに「馬駈け市大絵馬」があります。この絵馬は1884年（明治17年）に観音講の世話人によって奉納されたもので、観音堂内を飾っており、サイズは縦114cm、横181cmです。この大絵馬は、地域の祭り、特に3月15日に行われる馬駆け市の様子を描いており、地域の豊かな文化と伝統を今に伝える貴重な作品として評価されています。

お参りとアクセス

如意輪寺は武蔵野三十三観音霊場の第4番札所で、また多摩八十八ヶ所霊場の第35番札所にも指定されています。このような宗教的な信仰のもと、境内は多くの信者や観光客が訪れる場所となっています。訪問は西武池袋線のひばりヶ丘駅から徒歩16分ほどで、アクセスも良好です。

まとめ

如意輪寺は、西東京市における信仰の中心として、古き良き歴史を有する寺院であり、文化財として地域の伝統にも寄与しています。歴史的価値のある建物や行事が堪能できるこの場所は、訪れる価値が十分にあります。地域住民に愛されるこの寺院を訪れることで、文化や歴史、信仰の深さを体感することができるでしょう。

もう一度検索