妙泉寺 (江戸川区)

妙泉寺について

妙泉寺は、東京都江戸川区に所在する日蓮宗の寺院です。1634年（寛永11年）に正善院日喜によって開山されました。この寺院は、江戸時代初期からの歴史を持ち、地域の文化と信仰の中心として重要な役割を果たしてきました。

歴史

妙泉寺の創建は、1634年（寛永11年）にさかのぼります。開山は正善院日喜によるもので、この地が旗本であった松浦信正の領地であったことから、寺には信正に関する寺宝が数多く残されています。これらの寺宝は、江戸川区の文化財にも指定されており、地域の歴史を今に伝える貴重な資料となっています。

稲荷堂

妙泉寺の境内には、特に目を引く「稲荷堂」と呼ばれる八角堂があります。この八角堂は、幕府の御座船「安宅丸」が廃船・解体された際、船内で祀られていた船玉（船の守護神）を譲り受け、祀ったものです。この船玉は「商売繁盛の神様」として広く信仰を集めており、その崇敬者の中には、有名な調味料メーカーであるキッコーマンも名を連ねています。

文化財

妙泉寺は、江戸川区の文化財を多数所蔵しています。主な文化財は以下の通りです。

紙本著色松浦信正像: 江戸川区指定有形文化財であり、松浦信正の姿を描いた貴重な歴史資料です。平成24年3月27日に指定されました。
墨書木箱: 同じく江戸川区指定有形文化財で、歴史的な価値を持つ木箱です。こちらも平成24年3月27日に指定されています。
石造松浦信正写経塔: 松浦信正の写経を納めた石塔で、江戸川区指定有形文化財に指定されています。指定日は平成24年3月27日です。

これらの文化財は、妙泉寺の歴史と地域との深いつながりを示すものです。

交通アクセス

妙泉寺へのアクセスは、都営新宿線「篠崎駅」から徒歩約12分です。公共交通機関を利用して容易に訪れることができます。

まとめ

妙泉寺は、歴史的な背景と文化的な価値を持つ寺院であり、地域の人々にとって重要な存在です。特に、八角堂の稲荷堂は、その独特な歴史と信仰から、多くの人々が訪れる場所となっています。江戸川区を訪れる際には、ぜひ妙泉寺を訪れて、その歴史と文化に触れてみてください。

参考文献

江戸川区史編纂室 編『江戸川区史 第3巻』江戸川区、1976年

外部リンク

* 妙泉寺

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