姜泰敏

姜 泰敏（カン・テミン）の略歴と業績

概要

姜泰敏は1922年に生まれ、1960年に亡くなった韓国の著名な軍人です。原籍は晋州にあり、彼の人生は日中戦争、そして韓国戦争など、20世紀の激動の時代に重なっています。最終的には陸軍少将として名を馳せました。

軍歴の始まり

姜は満州国陸軍軍官学校の第3期予科を修了後、韓国の陸軍士官学校第58期に編入されました。1949年には陸軍士官学校の第8期特別第4班を卒業し、正式に任官されました。当初彼は海軍に配属され、士官学校の生徒隊長として活動しましたが、後に陸軍に転任し、独立装甲連隊の第1大隊長に就任しました。

朝鮮戦争とその後

1950年6月、朝鮮戦争が勃発すると、姜は第22連隊の中領として戦闘に参加しました。この戦争の中で、新寺洞 - 果川の戦い、さらには盈徳の戦いなど多くの激しい戦闘が彼を待っていました。特に8月9日の戦闘では、指導した部隊が橋の爆破により多くの損害を受け、これを受けて8月15日付で更迭されました。このような苦境の中でも、姜はその後も軍に残り、次第に役職を上り詰めていきました。

戦後のキャリア

戦後、姜は国民防衛軍士官学校の校長や第3師団の参謀長を歴任しました。そして1951年5月25日には、朴正煕の後任として第9師団の参謀長に就任します。戦争が進む中で、彼は訓練を受け、米国での留学を経て砲兵指揮官に任ずるばかりでなく、最終的には准将に昇進しました。

1953年には第9師団の砲兵団長を務め、1957年には第26師団の師団長に就任しました。彼の指導の下で、韓国軍は重要な戦略的ポジションを担っていました。戦後、姜は第3軍団副軍団長や第8師団長を経て、ついには軍捜査副司令官という重要な役割も果たすことになります。

最期の時

しかし、1959年4月26日に実施された第2次粛軍断行において、様々な事故の責任を問われ、彼は予備役に編入されました。この頃にはすでに癌に苦しんでおり、軍を離れた後は故郷に帰り、農業をしながら療養生活を送りました。1960年に彼はこの世を去りましたが、同年11月4日に少将として追敍されました。

人間関係とエピソード

姜泰敏と朴正煕は1期の先輩後輩の関係で、互いに親しい間柄でした。毎週日曜に朴の家を訪ねては、歓談を楽しんでいたとのことです。また、彼の活動はフィリップ・チャールズ・ハビブの報告書にも記されており、白善燁の忠実な支持者であったとも伝えられています。彼の人生は、韓国軍の歴史において重要な一幕を飾るものでした。

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