姫田光義

姫田光義

姫田光義（ひめた みつよし、1937年10月2日 - ）は、日本の歴史学者であり、中国現代史と中国共産党史を専門としています。中央大学経済学部名誉教授であり、武内香里という筆名も用いています。兵庫県神戸市出身で、兄は映像民俗学者の姫田忠義です。

経歴

東京教育大学文学部東洋史学科を卒業後、同大学大学院東洋史学専攻博士課程を修了しました。1967年に日本国際問題研究所所員となり、1972年から1973年10月まで香港総領事館特別研究員を務めました。その後、1975年に中央大学助教授、1977年に同教授に就任し、1993年から1995年まで学生部長も務めました。2008年に中央大学を退職し、名誉教授となりました。

研究内容と業績

姫田光義の研究は、中国現代史における政治闘争、歴史の書き換え、中国革命、民主化運動、日中戦争など、多岐にわたります。特に、「三光作戦」に関する研究は、中国側の視点を取り入れ、日本の戦争責任を問い直すもので、大きな影響を与えました。また、コミンテルン軍事顧問の運命を追った研究や、林彪事件に関する研究など、中国現代史の重要なテーマに深く切り込んでいます。

著書

姫田光義は、多数の著書を執筆しており、中国現代史研究に大きく貢献しています。主な著書として以下が挙げられます。

『中国現代史の争点 政治闘争と「歴史の書き換え」』(日中出版, 1977)
『中国革命に生きる コミンテルン軍事顧問の運命』(中公新書, 1987)
『中国-民主化運動の歴史』(青木書店, 1990)
『「三光作戦」とは何だったか 中国人の見た日本の戦争』(岩波ブックレット, 1995)
『林彪春秋』(中央大学出版部, 2009)

また、共編書や訳書も多数あり、幅広い分野で研究活動を展開しています。

所属学会・団体

アジア政経学会
日本平和学会
「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」

姫田光義は、中国現代史研究の第一人者として、学会や社会に貢献しています。その研究は、中国と日本との関係を深く理解するために不可欠であり、今後の研究活動にも期待が寄せられています。

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