姫路サービスエリア

姫路サービスエリア

姫路サービスエリア（ひめじサービスエリア）は、兵庫県姫路市広畑区西蒲田に位置する、姫路バイパス（国道2号）の重要な休憩ポイントです。このサービスエリアは姫路西ランプに併設されており、上下線で同じ施設を利用できる構造を持っています。かつては一般道路からのアクセスも可能でしたが、迷惑駐車の問題を解決するために、2023年9月より一般道路からの進入が禁止されました。

沿革

姫路サービスエリアは1975年12月に供用を開始しました。当初は売店、レストラン棟、ガソリンスタンドが設置され、地域の旅行者や通行者に利便性を提供していました。2000年には売店とレストラン棟の改築が行われ、その後、2009年には看板の表記が「姫路サービスエリヤ」から現在の名称に変更され、同年6月にその看板は撤去されました。

2012年までの間、株式会社トーヨーが売店、レストラン、ガソリンスタンドを運営していましたが、2011年度末の占用許可の更新を機に新たな運営者が選定されました。売店とレストランの運営は必須とされましたが、ガソリンスタンドは消防法の改正により任意となりました。2012年4月からはリニューアル工事が始まり、新たにコンビニエンスストア（ファミリーマート）やセルフうどん店（丸亀製麺）がオープンしました。

施設

姫路サービスエリアには、以下の設備が整っています。

• - 駐車場: 大型車25台、小型車102台、車椅子用小型車3台を収容可能。
• - 売店: コンビニエンスストア（ファミリーマート）
• - レストラン: セルフうどん店（丸亀製麺）
• - トイレ: 男性用大4基、男性用小16基、女性用15基、身体障碍者用1基
• - 自動販売機: 各種飲料やお菓子を販売中。

迷惑駐車問題

しかし、姫路サービスエリアには長年にわたり解決すべき迷惑駐車の問題が存在しました。2000年以降、休憩を目的としない長時間の駐車が発生し、施設の本来の機能が損なわれていました。多くの車が「相乗り」する形で停車しており、駐車場が常に満車になる事態が続いていました。この問題は、売店やレストランの売り上げにも影響を与えています。

例えば、2022年12月の調査では、4時間以上の駐車が61台確認され、このうち40台が相乗りに関連していました。特に、姫路バイパスが無料通行可能であることから、一般道路からのアクセスを利用した長時間駐車が増加していました。

対策

このような実情を受けて、姫路河川国道事務所は、一般道路からの進入禁止を試みるなどの対策を講じました。2023年9月からは新たに進入禁止が実施され、その結果、2023年12月の調査では4時間以上の駐車台数が大幅に減少しました。相乗り利用もほとんど見られなくなり、サービスエリアの運営は改善の兆しを見せています。

姫路サービスエリアは、その便利な施設と歴史を背景に、多くの旅行者や地元の人々に寄り添った、重要な拠点となっています。しかし、今後も駐車問題を含む様々な課題に対処していく必要があります。

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