姫路市立灘中学校

姫路市立灘中学校

姫路市立灘中学校は、兵庫県姫路市に位置する公立の中学校です。神戸市にある私立の灘中学校とは異なる教育機関であり、スポーツの大会などでは「姫路灘」としての表記が用いられる場合もあります。

沿革

この学校は、戦後の学制改革に基づいて姫路市によって設置された14校の新制中学校の一つです。その設立の歴史は1947年に遡ります。当初、姫路市新学制実施準備協議会の最初の会合では、粟生や妻鹿校区に配置される「第八中学校」の原型が議論されました。その後の会合でこの名称が「灘中学校」と変更され、3回目の会合でもこの名称が固まりました。

1947年5月2日には初めての入学式が粟生小学校（現在は白浜小学校）で行われ、同年の5月10日には元白浜造兵廠北地区倉庫にて開校式が執り行われ、この日が開校記念日とされています。開校時は、粟生小学校や妻鹿小学校の教室を借用してのスタートとなりました。その後、1947年9月には飾磨郡八木中学校を合併し、1949年に飾磨郡糸引中学校も合併します。校章や校歌もこの時期に制定され、1950年には校地として大阪陸軍造兵廠の白浜製造所を購入しました。1985年には新たに校旗が制定されています。

部活動

灘中学校では、様々な運動部と文化部が活動しています。代表的なスポーツ部には、野球部、サッカー部、剣道部、柔道部、陸上競技部、水泳部があります。特に、柔道部は全国中学校柔道大会での優秀な成績を収めており、2014年や2017年の大会で男子団体戦第3位を獲得しました。

文化部では、コーラス部が全日本合唱コンクールに出場し、過去6回も銅賞を受賞しているほか、吹奏楽部や茶道部、箏曲部、美術部など、多彩な活動が行われています。

通学区域

この学校の通学区域には、以下の小学校が含まれています：

• - 姫路市立糸引小学校
• - 姫路市立白浜小学校
• - 姫路市立八木小学校
• - 姫路市立妻鹿小学校

この地域は、姫路市における灘のけんか祭りの発祥地としても知られています。学校の周辺は国道250号や山陽電気鉄道本線が横断し、南側は工場地帯、北側は山林や田畑が広がっていますが、近年は住宅化が進んでいます。

アクセス

姫路市立灘中学校へのアクセスは、以下のようになっています。山陽電気鉄道本線の白浜の宮駅から北へ徒歩約7分で到着します。また、神姫バスの「灘中学校前」停留所からもアクセス可能で、92系統や93系統のバスが運行しています。

著名な出身者

この学校からは多くの著名人が輩出されています。元関西ジャニーズJr.の宮田としはるをはじめ、柔道家や陸上選手など、多岐にわたる分野で活躍する卒業生がいます。中でも、関根聖隆選手は世界ジュニア100㎏級で優勝し、村尾三四郎選手もパリオリンピックで2位を獲得しています。また、内海崇はお笑い芸人として知られています。

まとめ

姫路市立灘中学校は、その長い歴史と多彩な部活動によって地域に根ざした教育を行い、優れた人材を世に送り出し続けています。教育環境が整っているこの学校では、さまざまな活動を通じて生徒たちが成長できる場が提供されています。

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