白浜の宮駅

白浜の宮駅：歴史と魅力あふれる山陽電鉄の駅

兵庫県姫路市白浜町塩辛町に位置する白浜の宮駅は、山陽電気鉄道本線に属する駅です（駅番号：SY38）。1923年の山陽電気鉄道開業と同時に誕生して以来、地域住民の足として、そして近年は観光客の玄関口としても重要な役割を担ってきました。

歴史を刻む軌跡

白浜の宮駅は、1923年（大正12年）8月19日、神戸姫路電気鉄道の開業と同時に開業しました。その後、神戸姫路電気鉄道は宇治川電気と合併、さらに鉄道部門が分離独立し山陽電気鉄道となりました。1949年には急行停車駅となり、1972年には橋上駅舎へと改築されるなど、時代とともに進化を遂げてきました。2009年には朝夕の直通特急・特急の停車駅となり、利便性が向上。2011年にはバリアフリー化工事により、エレベーターや車椅子対応トイレが設置されるなど、利用者の快適性を追求した整備が進められています。

駅舎と構造

白浜の宮駅は、相対式ホーム2面2線の橋上駅です。ホーム有効長は6両分あり、ラッシュ時や灘のけんか祭り開催時には特急列車も停車します。改札口は1ヶ所のみで、窓口は無人化されています。南北両方向に出入口があり、駅舎内にはエレベーター3基と車椅子対応トイレが設置され、バリアフリーにも配慮されています。2016年には駅周辺の開発工事が完了し、南口にもエレベーターが設置され、駅前広場も整備されました。

利用状況と周辺環境

2019年度の1日あたりの乗降客数は5,123人で、近年は増加傾向にあります。これは、ラッシュ時の直通特急停車による利便性向上も要因の一つと考えられます。

駅周辺は、南側が主に工場地帯、北側が住宅地となっています。特に、有名な灘のけんか祭りで知られる松原八幡神社が駅南側200メートルに位置し、祭り期間中は多くの観光客で賑わいます。また、姫路市役所白浜支所、姫路市立図書館白浜分館、白浜海浜公園（現在は閉鎖）、様々な商業施設、学校などが駅周辺に立地し、生活の利便性も高いエリアです。さらに、パナソニック液晶ディスプレイ本社・工場も近隣にあり、駅の利用促進に貢献しています。

アクセスと今後の展望

白浜の宮駅は、山陽電気鉄道本線を利用してアクセスできます。特急・直通特急はラッシュ時や灘のけんか祭り開催時などに停車し、普通電車は全列車停車します。バス路線も整備されており、周辺地域へのアクセスも良好です。

今後、白浜の宮駅周辺は、姫路市都市計画マスタープランにおいて「地域核」として位置づけられており、さらなる発展が期待されます。地域の活性化と発展に貢献する、重要な交通拠点としてその役割を果たし続けることでしょう。

隣の駅

八家駅
妻鹿駅
大塩駅
飾磨駅

まとめ

白浜の宮駅は、歴史と発展を遂げてきた山陽電鉄の駅です。バリアフリー化や駅前整備など、利用者の利便性を高めるための取り組みが着実に進められています。地域の重要な拠点として、これからも発展を続けていくでしょう。

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