嫁いらず観音院

嫁いらず観音院の魅力と歴史

嫁いらず観音院（よめいらずかんのんいん）は、岡山県井原市大江町にある真言宗の寺院で、正式には樋の尻山嫁いらず観音院（ひのしりやまよめいらずかんのんいん）と呼ばれています。この寺院は、瀬戸内三十三観音霊場の第二十一番札所としても知られています。

歴史の背景

嫁いらず観音院の開基は737年（天平9年）に遡り、行基（ぎょうき）によって設立されたとされています。本尊は、行基自作の十一面観音像です。この寺院の名「嫁いらず観音」は、老齢になった人々が、嫁の手を煩わすことなく、健康で幸せに過ごせるようにという願いから来ています。

この観音様は、霊験あらたかであると信じられ、多くの人に親しまれています。特に毎年行われる月例祭は、毎月第3日曜日に行われ、多くの参拝者が集まります。また、春と秋の彼岸の中日には、全国各地から訪れる人々で賑わいます。

聖観音菩薩の存在

1999年1月11日には、開山1260周年と井原鉄道井原線の開業を祝して、本尊の元の姿とされる「聖観世音菩薩」が建立されました。この仏像は、国内で最大級のものとして知られ、高さは7.7m、重さ38tで、一本の石から作られていることが特徴です。

聖観音菩薩までの高さは約12mで、台座や二つの蓮華も含めると11m、88tの重さに達します。この巨大な石仏は、多くの参拝者の目を引き、訪れる価値がある場所となっています。

参拝時間とアクセス

嫁いらず観音院の参拝時間は、午前9時から午後4時までで、毎週火曜日は休館ですが、月例祭や大祭時は特別に開放されています。

アクセスは、自動車や公共交通機関を利用することができます。最寄のインターチェンジは、山陽自動車道の笠岡I.Cまたは福山東I.Cで、それぞれ井原市まで約25分、30分の距離にあります。駐車場は普通車200台、大型バス50台分のスペースがあります。

公共交通機関を利用する場合、井原鉄道の井原駅や子守唄の里高屋駅が最寄の駅となります。駅からはタクシーで約10分か、井原あいあいバスを利用し「嫁いらず観音バス停」で下車できます。

周辺観光

嫁いらず観音院の周辺には相原公園や井原リフレッシュ公園があります。これらの公園と併せて訪れることで、自然のアトラクションも楽しむことができます。特に、相原公園は隣接しているため、散策や休憩に便利です。

このように、嫁いらず観音院は歴史的、文化的な価値を持った寺院であり、訪れる人々にとって心の安らぎを提供する場所です。多くの人がこの地を訪れ、観音様のご加護を願っています。

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