子連れ狼 (アーケードゲーム)

『子連れ狼』は、1987年に日本物産（ニチブツ）が発売したアーケードゲームで、小池一夫・小島剛夕による同名漫画を原作としています。開発もニチブツが担当し、音楽は『テラクレスタ』で知られる吉田健志が手掛けました。

概要

本作は、ベルトスクロールアクションゲームというジャンルに属し、プレイヤーは主人公である拝一刀を操作して、柳生一族の刺客を倒していくという内容です。基本操作として、拝一刀は大五郎を背負った状態で、刀による突きや斬撃を駆使して、次々と現れる侍や忍者などの敵を倒していきます。

ゲーム中には、ユニークな要素も存在します。地蔵を斬ることで出現するアイテムを取得すると、乳母車が出現し、乳母車に仕込まれた銃によるシューティングゲームが一定時間楽しめるようになります。これにより、アクションゲームでありながら、シューティングゲームのような爽快感も味わうことができます。

さらに、ゲームの途中には、居合の一騎打ちとなるボーナスステージが用意されており、プレイヤーの腕前を試すことができます。各ステージの最後にはボス戦が待ち構えており、強敵との手に汗握る戦いが繰り広げられます。

ステージ構成

ゲームは複数のステージで構成されており、各ステージには個性的なボスキャラクターが登場します。

第一章「刺客街道」 ボス＝"山田流 鬼包丁" 山田朝右衛門
第二章「死んで生きよ」 ボス＝"公儀黒鍬衆" 弁天来
第三章「六道無辺」 ボス＝"柳生新陰流" 柳生鞘香
第四章「寒到来」ボス＝"黒門固メ煙止メ衆 梯子剣" 羽斗玄武
第五章「二河白道」ボス＝"水鴎流" 松平正常
第六章「胸底の月」ボス＝"万力鎖" 辻撞木
第七章「腕」ボス＝"柳生新陰流" 柳生烈堂

制作スタッフ

本作は、以下のスタッフによって制作されました。

制作企画 : 阪本幸彦
原作協力 : 小池一夫、小島剛夕
脚本 : 志岐勲
編集 : 富山修
美術 : 筒井久弥、大亀早苗
* 音楽 : 吉田健志

『子連れ狼』は、原作漫画の世界観を忠実に再現しつつ、アクションゲームとしての面白さを追求した作品です。時代劇ファンのみならず、アクションゲームファンにもおすすめの一作と言えるでしょう。

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