学位規則

学位規則について

学位規則（昭和28年4月1日文部省令第9号）は、学校教育法第68条の2の規定に基づき、学位に関して定められた文部科学省令であり、日本の法令の一つです。この規則は、学位の授与に関する条件や手続き、学校教育法で定められた「専門職学位」の定義、学位における専攻分野と授与大学・授与機関の付記など、学位に関する重要な事項を規定しています。

学位規則と学位規程

学位規則第13条に基づき、論文審査の方法、試験、学力確認の方法などは各大学が個別に学位規程として定めています。例えば、長崎大学学位規則などがこれに該当します。したがって、学位取得を目指す際には、学位規則だけでなく、各大学が定める学位規程も確認する必要があります。

学位の種類

学位規則では、以下の学位が定められています。

1. 学士の学位
2. 専門職学位
専門職大学卒業者：学士（専門職）
専門職大学前期課程修了者：短期大学士（専門職）
3. 修士の学位
4. 博士の学位
5. 専門職大学院修了者に対する専門職学位
専門職大学院修了者（法科大学院、教職大学院を除く）：修士（専門職）
法科大学院修了者：法務博士（専門職）
教職大学院修了者：教職修士（専門職）
6. 短期大学士の学位
7. 短期大学士（専門職）の学位

改正履歴

学位規則は、社会の変化や教育制度の改革に合わせて改正が行われてきました。

2005年（平成17年）：短期大学士の学位が新設されました。
2007年（平成19年）：教職修士（専門職）の学位が新設されました。
2013年（平成25年）：博士論文のインターネットによる公表（大学等の機関リポジトリでの公開）が原則となりました。ただし、やむを得ない事由がある場合は例外とされます。

関連事項

学位規則に関連する事項として、以下のものが挙げられます。

学位
称号
学位規程
学士
修士
博士
専門職学位
法務博士
* 教職修士

これらのキーワードは、学位取得や大学院進学を検討する上で重要な概念となります。

学位規則は、日本の高等教育における学位の品質を保証し、社会のニーズに応じた人材育成を促進するための重要な法令です。学位取得を目指す方は、学位規則の内容を十分に理解し、適切な準備を行うことが大切です。

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