学校の怪談 (小川京美の漫画)

学校の怪談

『学校の怪談』は、小川京美によって漫画化され、『月刊コミックブンブン』(連載開始時は『月刊プレコミックブンブン』)で連載された作品です。この漫画は、『日本民話の会』が監修した学校の怪談シリーズを元にしており、子供たちに身近な学校を舞台にした様々な怪談が描かれています。

この作品の特徴の一つとして、雑誌の付録としてビデオアニメ化された点が挙げられます。後にキッズステーションでも放送され、幅広い視聴者に親しまれました。各話のラストは、怪談のテーマとなった事象が案内人の身に降りかかるという、コメディタッチなオチで締めくくられるのが特徴です。

登場人物

連載を通じて共通して登場するのは、怪談の案内人たちです。各話の登場人物は基本的にその話のみに登場します。物語は、日常風景の描写から始まり、案内人が登場して怪談の前説を行います。その後、怪談の本編が展開され、再び日常風景に戻り、怪談にちなんだオチが案内人の身に起こるという流れで進行します。案内人が生活する世界と怪談の本編は基本的に無関係ですが、稀につながりが描写されることもあります。

案内人

花子さん：女子トイレに住んでいる女の子の幽霊。
金ちゃん：校庭にある二宮金次郎の石像。
口裂け女：第22話から登場した案内人。自身の習性を「トレーニング」と称しています。
ジンタくん：理科室に住んでいる人体模型。同じ理科室のコッカくん（骨格標本）とは仲が良い。
トー・テム・ポール：校庭の片隅にいるトーテムポールの三兄弟。
ベンちゃん：音楽室の壁に掛けられている肖像画。ゲーマーで、絵の中にたくさんのゲームを持っています。
人面犬：第38話から登場した案内人。人間のような顔をした犬。
ラビ：飼育小屋に住んでいる人語を話すウサギ。授業風景を覗くのが好き。

OVA

2005年から2009年にかけて、『月刊プレコミックブンブン』の付録としてアニメソフト(OAD)が添付されていました。2005年、2006年はVHS、2007年以降はDVDで、各年8月号が上巻、9月号が下巻としてリリース。年々アニメーションのクオリティが向上し、2008年度にはエンディング主題歌も追加されました。また、2008・2009年度版には、映像特典として『ふしぎ通信トイレの花子さん』のオープニングアニメが収録されています。

キッズステーションでは、2008年8月に新作オープニングアニメーションを追加し、2005年-2007年の作品を再編集したものが放送されました。

共通スタッフ

原作、監修：日本民話の会、学校の怪談編集委員会
まんが原作：小川京美

主題歌

2005年度キッズステーション放送時エンディングテーマ：『エース』歌：miami
2008年度エンディングテーマ：『Good Luck!!』歌：Merry clover
キッズステーション放送版オープニングテーマ：『すぐそばに～another world～』歌：高橋Lisa

関連項目

学校の怪談
* ふしぎ通信トイレの花子さん

もう一度検索